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VIO医療脱毛の痛みはどれくらい?痛い理由や痛みを抑える方法も解説


VIOを医療脱毛してアンダーヘアを理想の状態にすることが最近人気となっています。

しかし、「VIO医療脱毛は痛みが大きい」という声を聞くと、なかなか実行できない方もいるでしょう。

この記事ではVIO医療脱毛はどれくらい痛いのか、なぜ痛いのか、痛みを抑える方法について詳しく解説します。

この記事を読んでVIO医療脱毛の痛みに関する不安を解消して、気持ちよく施術に臨みましょう。

VIO医療脱毛とは?


VIO医療脱毛とはデリケートゾーン(アンダーヘアが生えている陰部や肛門周辺)の医療脱毛のことです。

具体的なVIO部分は以下のとおりです。

Vライン ・正面から見える三角の部分
・ビキニラインとも呼ばれる
Iライン ・陰部の両サイドの部分
・通常は粘膜のぎりぎりまで
Oライン ・肛門周辺部

VIO脱毛には2つのタイプがあり、1つは下着からのはみ出しがないように毛量を調整したり、好きなデザインに形を作るタイプです。

もう1つはハイジニーナ(ハイジーナ)と呼ばれるもので、まったく無毛のツルツル状態にまで脱毛するタイプです。

アンダーヘアをファッションとして楽しむだけでなく、衛生面からもVIO医療脱毛は注目されています。

どちらにせよ医療脱毛は永久脱毛※であるため、よく考えて施術しましょう。

※永久脱毛とは一定の脱毛施術を行った後に再発毛する本数が、長期間において減少し、その状態が長期間に渡って維持されること(FDAアメリカ食品医薬品局)

VIO医療脱毛の痛みはどれくらい?


一般的にはVIO医療脱毛は痛みが大きいといわれていますが、痛みの感じ方は人それぞれであり、使用する脱毛機や照射方式によって異なります

痛みは「輪ゴムで弾かれるような痛み」「針が触れたような感覚」などといわれており、瞬間は痛みを感じるもののすぐに痛みが引くでしょう。

実際に経験した方の多くは「痛いけど我慢できる痛み」だと感じています。

VIO医療脱毛が痛い理由


なぜVIO医療脱毛は痛いといわれるのでしょうか。

痛みを感じやすい理由として以下の3つが挙げられます。

  • 皮膚が薄く骨に近いから
  • 毛量が多いから
  • 色素沈着しやすいから

痛みを感じやすい理由がわかっていれば、逆に痛みの対策として役に立つので理解しておきましょう。

皮膚が薄く骨に近いから

まず1つ目の理由は、VIOは皮膚が薄く骨に近いからです。

VIO部位の皮膚は薄く大変デリケートなので、かすかな刺激でも痛みを感じやすいでしょう。

また、VIO部分の脱毛では骨と照射面が近くなるため、レーザーの衝撃が骨に伝わりやすい状態となります。

そのため、VIO医療脱毛は痛いといわれています。

毛量が多いから

VIOは毛量が多く痛みを感じやすくなります。

医療脱毛で使用するレーザーは、黒いメラニン色素に反応し熱を発生させて発毛組織を破壊します。

そのときに周辺の皮膚が熱によって痛みを感じます。

全身の中でも黒くて太い毛が密集しているVIOは、痛みを感じやすいでしょう。

色素沈着しやすいから

VIOゾーンは色素沈着しやすいことも痛みを感じやすい理由の1つです。

VIOはどうしても色素沈着が起こりやすい部位です。

色素沈着の原因として、以下のようなことが考えられます。

  • ムダ毛自己処理時の刺激
  • ナプキンや下着による擦れや刺激
  • ホルモンバランスも乱れ

色素沈着がおきて皮膚の色が黒くなってしまったところは、レーザーが反応し痛みを感じてしまいます。

できるだけ色素沈着を起こさないようにこころがけましょう。

【部位別】VIO医療脱毛の痛み


ひとくちにVIOといっても、それぞれ痛みの大きさが異なります。

ここからは、Vライン・Iライン・Oラインの痛みについて解説します。

ただし、人によって痛みの感じ方には違いがあるため、参考程度にしてみてください。

Vラインの痛み

痛みを感じやすいといわれるVIO医療脱毛の中で、Vラインは比較的痛みが少ない部位です。

太くて黒い毛が密集していますが、IラインやOラインに比べて色素沈着があまりみられません。

そのため、レーザーによる熱が発生しにくく痛みが軽くなります。

また、Vラインのデザイン脱毛の場合はお腹に近い部分に照射することになりますが、この部分はムダ毛が薄いため痛みを感じにくいでしょう。

Iラインの痛み

VIOゾーンの中でIラインが最も痛みを感じる部位です。

Iラインは粘膜が近くデリケートで、皮膚が薄く痛みを感じやすい部位です。

さらに、色素沈着を起こし皮膚が黒くなっていることも少なくありません。

そのため、レーザーに反応しやすく痛みを大きく感じてしまいます。

ただし、Iラインは照射範囲が狭いため、痛みは強くても照射回数は少なく済むので、耐えられる程度の痛みだという方も多いです。

Oラインの痛み

Oラインも比較的強い痛みを生じやすい部位です。

個人差があるもののOラインの毛は太くて濃い傾向にあるため、レーザーと反応しやすく熱が発生しやすいです。

毛が密集している方はさらに痛みを強く感じてしまいます。

また、男性はOラインの毛が黒く太く密集する傾向にあるため、特に痛みを感じてしまうでしょう。

VIO医療脱毛の痛みを感じやすいのはどんなとき?


いたみを感じやすいといわれているVIO医療脱毛でも、さらに痛みを感じやすくなるときがあります。

さらに痛みやすく感じるのは以下の場合です。

  • 医療脱毛をするのが初めてのとき
  • 生理前・排卵日前後のとき
  • 体調不良・寝不足・空腹時に施術を受けるとき
  • 毛が濃い・肌の色が濃い人
  • 肌荒れ・乾燥などで肌の状態

痛みを少しでも軽減させるために、可能であればこれらの状態と施術日が重ならないようにしましょう。

医療脱毛をするのが初めてのとき

医療脱毛を初めて経験する方は痛みを感じやすいです。

初めての医療脱毛で不安や緊張を抱えながら施術に臨んでいます。

神経が過敏になり痛みを感じやすくなります。

何度か経験して慣れてしまえば痛みを感じにくくなるでしょう。

また、初めて医療脱毛を受けるときは毛量が多かったり、カミソリで自己処理をしていて色素沈着を起こしたりしている方もいます。

これらの場合、レーザーが反応しやすく痛みを感じやすいでしょう。

初めて医療脱毛を受ける方は、痛みを感じやすいと覚悟して行きましょう。

生理前・排卵日前後のとき

生理前・排卵日前後はホルモンが乱れるため痛みを感じやすくなります。

この時期は、肌が敏感になったり肌荒れや炎症をおこしやすくなったりするため痛みやすいです。

また、ストレスホルモンがたくさん分泌されメンタル的に不安定になる時期でもあります。

そのため、普段なら痛いと思わない程度でも痛いと感じることもあるでしょう。

医療脱毛のタイミングとしてはおすすめできません。

体調不良・寝不足・空腹時に施術を受けるとき


体調不良・寝不足・空腹時に施術を受けると、痛みを感じやすくなります。

ホルモンバランスが崩れたり免疫力が低下していたりして痛みを感じやすい状態になっているためです。

このような状態で無理をして施術を受けてもまともな施術を受けられないかもしれません。

最悪の場合、体調がさらに悪化することもあります。

体調不良のときは無理して施術に行かず、予約を変更してゆっくり休みましょう。

毛が濃い・肌の色が濃い人

毛が濃かったり肌の色が濃かったりする人は、そうでない人に比べて痛みを感じやすいです。

これまで述べてきたように医療脱毛のレーザーはメラニン色素に反応します。

毛の濃い人、肌の色が濃い人はそうでない人に比べて反応するメラニンが多いため、発生する熱も多くなり痛みを感じやすくなります。

また、毛が濃いと照射時間が長くなるため、痛みを感じている時間が長くなることもあるでしょう。

肌荒れ・乾燥などで肌の状態が良くないとき

肌荒れ・乾燥などで肌の状態が良くないときは痛みを感じやすいです。

肌荒れや乾燥などで肌の調子が良くないときは、肌のバリア機能が低下し刺激に弱く痛みを感じやすくなるからです。

さらに、レーザー反応の熱により炎症をおこすリスクも増えます。

最近はフェムケアといってデリケートゾーン用の商品も増えているので、専用商品でケアするのもおすすめです。

VIO医療脱毛の痛みを抑える方法


VIO医療脱毛は痛みを感じるといわれていますが、以下の方法で痛みを抑えることができます。

  • 生活習慣を整える
  • 脱毛前後は保湿をする
  • 脱毛するタイミングをコントロールする
  • 脱毛前に適切な自己処理をする
  • 痛みにくい脱毛機を選ぶ
  • 痛みが出たら照射の出力を調整してもらう
  • 施術後にしっかり冷やす

順に解説するのでしっかりポイントを押さえておきましょう

生活習慣を整える

生活習慣を整えることは痛みの軽減につながります。

生活習慣を整えることで自律神経も整い、VIO医療脱毛の痛みをやわらげられます。

生活習慣を整えるには以下のことを意識しましょう。

  • 睡眠時間の確保と質の向上
  • バランスの整った食事
  • 適度な運動
  • リラックスできる環境の調整

生活習慣を整えることは痛みの軽減だけでなく、健康にも役立ちます。

これを機会に意識しても良いでしょう。

脱毛前後は保湿をする

普段以上に脱毛前後に保湿を徹底することで、VIO医療脱毛の痛みを抑えられます。

肌が荒れていると外的要因の影響を受けやすく、痛みにも敏感になるからです。

できれば顔用のスキンケア商品ではなくVIO用の商品でケアすることをおすすめします。

最近はフェムケアといってデリケートゾーン用の商品も増えています。

ただし、油分や保湿成分が毛穴に詰まった状態だとレーザーによる脱毛効果が減少する恐れがあります。

施術前日〜直前はクリームではなく化粧水のみを使用して、施術後にクリームなどでしっかり保湿しましょう。

脱毛するタイミングをコントロールする


脱毛するタイミングをコントロールすることで痛みを抑えられることもあります。

生理前や体調不良の時はホルモンバランスが崩れ、ストレスホルモンがたくさん分泌されてメンタル的に不安定です。

そのため、痛みに敏感になります。

VIO医療脱毛で痛みを感じにくいタイミングは、生理後から排卵日前です。

生理から1週間後頃より女性ホルモンの分泌が急増します。

女性ホルモンによりコラーゲンが生成され肌が潤いを増し、痛みを感じにくい状態になっています。

生理周期が把握できている方は、生理前や排卵日後を避けて施術スケジュールを組むと良いでしょう。

脱毛前に適切な自己処理をする

脱毛前に適切な自己処理をすることはVIO医療脱毛において大変重要です。

ムダ毛が伸びたままだと効率よく毛根に照射エネルギーが伝わらず、痛みが大きくなったりやけどのリスクが増えたりします。

処理の仕方が大切なので以下のポイントをよく理解しておきましょう。

  • 毛抜き・除毛クリーム・ワックスは使用禁止

(毛根を除去すると脱毛効果に悪影響のため)

  • 施術の1~2日前に自己処理をする

(当日は禁止)

  • 電気シェーバーで優しく

(カミソリは肌を傷つけるので禁止)

  • 剃り残しを作らない

VIOの剃り残しについてはクリニックでの剃毛が有料か無料かさまざまなので、心配な方はクリニックで尋ねてください。

痛みにくい脱毛機を選ぶ

医療脱毛で使用するレーザー脱毛機は照射方法によって2種類(熱破壊式と蓄熱式)に分類されます。

熱破壊式はピンポイントに高出力のレーザーを照射し毛根を破壊するため、比較的痛みを強く感じます。

痛みを少しでも抑えたいのであれば、蓄熱式の脱毛機を選ぶと良いでしょう。

蓄熱式でも全く痛みを感じないわけではありませんが、通常は肌が多少熱くなる程度で済みます。

また、熱破壊式でも冷却装置付きの機械もあります。

脱毛機について不明な点はカウンセリング時に尋ねるようにしましょう。

痛みが出たら照射の出力を調整してもらう

施術中に痛いと感じたら、我慢せずにスタッフに声をかけて照射の出力を調整してもらいましょう。

出力を下げると脱毛効果にも影響がありますが、痛みを我慢して高出力で照射を続けると、やけどや炎症などの肌トラブルを起こす恐れがあります。

無理して我慢せずに正直に伝えましょう。

施術後にしっかり冷やす

施術後に肌をしっかり冷やすことで、熱が感じにくくなり痛みを抑えられます。

施術後だけでなく冷却しながら照射をする場合も、遠慮せずスタッフに声をかけてしっかり冷却してもらいましょう。

まとめ


この記事ではVIO医療脱毛の痛みについて詳しく解説しました。

VIO医療脱毛は痛いといわれていますが、さまざまなポイントを押さえることで痛みを抑えながら施術が可能です。

VIOゾーンということでなかなか人に聞きづらいこともあるでしょう。

この記事を参考にして痛みを抑えながら理想のVIOを目指しましょう。

記事監修医師プロフィール

Willbe Clinic院長堀田 歩希

美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。