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医療脱毛の機械はどれが良い?13種類の機械やレーザーの種類を解説

医療脱毛で使用する機械は病院によって違うため、どれを選ぶと良いか迷う人も多いのではないでしょうか。

医療脱毛の機械は10種類以上あり、レーザーの種類や照射方法によって期待できる効果が異なるため、自分に合う機械を選ぶことが大切です。

自分の肌質や毛質に合わない機械を選択してしまうと、効果を感じられなかったり、施術でトラブルが発生したりします。

この記事では、レーザーや医療脱毛の機械の種類などを解説します。

それぞれの機械の特徴や悩み別のおすすめの機械なども紹介しているので、これから医療脱毛を始めようと考えている人はぜひチェックしてください。

医療脱毛の機械選びが重要な理由


医療脱毛は医師や看護師のみが施術できる脱毛方法で、医療行為に含まれます。

特殊なレーザーを使って毛を作る細胞を破壊することで、永久的な脱毛効果が期待できます。

医療脱毛で使用する機械は10種類以上あり、得られる効果や合う毛質・肌質が異なるため慎重な選定が必要です。

また、痛みの強さや脱毛完了までの時間など、自分の脱毛の理想に合わせて考える必要もあります。

医療脱毛で使用するそれぞれの機械の特徴を知り、自分に合う機械を選んで理想的な仕上がりで脱毛をしましょう。

医療脱毛の機械はどれが良い?レーザーの種類を解説


医療脱毛の機械では以下の3種類のレーザーが使われており、それぞれ特徴があります。

  • アレキサンドライトレーザー
  • ダイオードレーザー
  • ヤグレーザー

レーザーの種類によって到達する深さや痛みの強さ、高い効果を感じやすい毛質や肌質の違いなどを以下の表にまとめました。

  アレキサンドライトレーザー ダイオードレーザー ヤグレーザー
波長 755nm 800~940nm 1,064nm
剛毛への効果 とても高い 高い とても高い
産毛への効果 低い とても高い 高い
日焼け肌や地黒への照射 不可能 可能 可能
痛み 感じる 感じにくい 強く感じる
項目1 項目2 項目3 項目3

医療脱毛でより効果を感じるためには、自分に合ったレーザーを選ぶことが大切です。

ここでは、3つのレーザーの違いについて特徴を中心に詳しく解説します。

アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーはもっとも波長が短く、到達する深さが浅いレーザーです。

世界で1番使われており、日本では最初に厚生労働省から認可されたレーザーでもあります。

メラニン色素などの黒い色へ強く反応しやすいため、太い毛や黒い毛に特に効果を発揮します。

一方、産毛や色素の薄い毛には反応しにくいです。

また、波長が短いため、毛根が深い位置にあるVIOや脇の脱毛にも不向きといえます。

痛みはヤグレーザーより弱く、ダイオードレーザーより強いため中程度と考えると良いでしょう。

先述したようにメラニン色素に強く反応し、日焼けした肌や色黒の肌はやけどする可能性があるため、照射できません。

ダイオードレーザー

ダイオードレーザーは3つのレーザーの中でバランスがとれており、幅広い肌質や毛質に効果が期待できます。

主に医療脱毛で使用される波長は800nmから940nmの間で、メラニン色素への反応はやや弱いため、日焼け肌や色黒の肌でも照射可能です。

また、産毛や色素が薄い毛にも反応して、脱毛効果を感じられます

痛みは3つのレーザーの中でもっとも弱いため、痛みが苦手な人にもおすすめです。

ヤグレーザー

ヤグレーザーは3種類の中でもっとも波長が長く、肌の深い部分まで照射できるレーザーです。

メラニンへの反応が弱いため、日焼けした肌や色黒の肌、色素沈着の部分などにも照射できます。

また、ヤグレーザーは産毛から毛根が深い毛までさまざまな毛質に対応できるという特徴もあります。

ただし、3つのレーザーの中ではもっとも痛みが強いため、痛みが苦手な人には不向きです。

特に、毛根が深いVIOや脇では強い痛みを感じやすいでしょう。

医療脱毛の機械はどれが良い?13種類の機械を解説


医療脱毛で使用する機械はさまざまで、得られる効果や合う毛質・肌質が異なるため、慎重に選ぶ必要があります。

ここでは、多くのクリニックで導入されている13種類の機械について解説します。

各機械の特徴、合う毛質や肌質について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ジェントルマックスプロプラス

ジェントルマックスプロプラスは、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2つを使用できる脱毛機械です。

厚生労働省から薬事承認を得ていて、信頼できる機器といえます。

2種類のレーザーを切り替えて照射できるため、太い毛にも産毛にも効果が期待できます。

また、日焼けした肌や色黒の肌にも照射可能です。

さらに、マイナス26度のガスを吹き付けてから照射するため、痛みが軽減されます。

照射範囲は最大径26mmかつ1秒で3回の照射が可能で、素早く施術を受けられるのも特徴の1つです。

そのため、時間がかかる全身脱毛の施術時間も短縮できます。

ジェントルマックスプロ

ジェントルマックスプロは、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの両方を使用できる機械です。

厚生労働省より薬事承認を得ている機械で、信頼と実績があります。

2種類のレーザーを使用することでデメリットを補えるため、日焼けした肌や色黒の肌、太い毛や産毛などさまざまな肌質や毛質の人に対応できます。

VIOや脇など太くて毛根が深い毛は痛みを強く感じやすいですが、照射前に冷たいガスを吹きつけるため痛みを軽減可能です。

ジェントルレーズ


ジェントルレーズはアレキサンドライトレーザーを使用しており、熱破壊式で照射して脱毛します。

熱破壊式とは、高出力のレーザーを毛根細胞に照射する方法のことです。

日本人の肌質や毛質はアレキサンドライトレーザーとの相性が良いため、クリニックの多くがジェントルレーズを導入しています。

特に、VIOや脇などの太い毛に高い効果を発揮します。

ただし、メラニン色素に強く反応するレーザーのため、日焼けした肌や色黒の肌には照射できません。

ジェントルレーズプロ

ジェントルレーズプロは、先述したジェントルレーズの上位機種にあたり、アレキサンドライトレーザーを使用します。

高出力のレーザーで発毛組織に照射する熱破壊式を採用しており、効果の即効性が期待できます。

また、照射範囲は最大径24mmで1秒に2回照射できるため、素早い施術が可能です。

ただし、痛みを強く感じる、日焼けした肌や色黒の肌には使用できないという特徴もあります。

ジェントルヤグプロ

ジェントルヤグプロはヤグレーザーを搭載しており、熱破壊式で毛母細胞にアプローチする機械です。

ヤグレーザーは3つのレーザーで1番深い部分まで照射できるうえ、太い毛に対する効果を得やすいため、VIOや脇などの施術に適しています。

また、メラニン色素への反応が薄いため、日焼けした肌や色黒の肌などにも照射できます

照射範囲は最小径6mmで、細かい部位にも照射が可能です。

ただし、痛みが強いため、痛みに弱い人には不向きかもしれません。

ソプラノアイスプラチナム


ソプラノアイスプラチナムは、イスラエルのアルマレーザーズ社が開発した機械です。

ダイオードレーザーで3種類の波長が照射できます。

照射時には3種類の波長を組み合わせるため、対応できる毛質や肌質の幅が広いです。

また、低出力のレーザーを繰り返し照射する蓄熱式が採用されており、痛みに弱い人でも安心して施術を受けられます

1台でさまざまな人に合う施術ができます。

ただし、厚生労働省から薬事承認されていません。

ソプラノチタニウム

ソプラノチタニウムは、先述したソプラノアイスプラチナムの上位モデルです。

ソプラノアイスプラチナムと同様、3種類の波長を同時に照射可能なため、さまざまな肌質や毛質で効果を実感できます。

ソプラノアイスプラチナムよりも照射範囲が広く、照射スピードが速いため、施術時間を短縮可能です。

毛が太くて濃いVIOや脇から指の毛まで、あらゆる部位に対応している機械といえます。

ただし、国内での薬事承認は取得していないため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。

ラシャ・トリニティ

ラシャ・トリニティは、韓国のBLUECORE社が開発した脱毛機です。

ダイオードレーザーが使用可能です。

蓄熱式が採用されているため、痛みが少ないです。

さらに、脱毛機のヘッドには自動冷却機能があるため、照射時に痛みや熱さを感じにくくなっています

ただし、厚生労働省から薬事承認されていないため、医薬品副作用被害救済制度の対象にならない可能性があります。

ライトシェアデュエット


ライトシェアデュエットは、アメリカのルミナス社が開発した機械です。

世界で初めてアメリカFDAに認可を受けており、最も高いシェア率を誇っています。

また、厚生労働省の薬事承認も取得しています。

中間的な波長のダイオードレーザーが搭載されているため、太い毛にも産毛にも照射可能です。

さらに、照射部位によって冷却と吸引の2種類のハンドピースの使い分けることで、より効果的に施術できます。

メディオスターNeXT PRO

メディオスターNeXT PROは、ドイツのエースクレピオン社が開発した脱毛機です。

808nmと940nmのダイオードレーザーをブレンドして照射するため、通常のダイオードレーザーよりも高い脱毛効果が期待できます。

低出力のレーザーを繰り返し照射する蓄熱式が採用されており、痛みに弱い人でも安心して施術を受けられます

さらに、照射部位に冷却ジェルを塗ったうえで照射するため、痛みや肌への負担を軽減可能です。

メディオスターモノリス

メディオスターモノリスは、先述したメディオスターNeXT PROの上位モデルです。

蓄熱式と熱破壊式のどちらも搭載しているため、部位に合わせた方式で施術できます。

メディオスターモノリスは1秒間に最大20回の照射が可能で、メディオスターNeXT PROよりも施術時間を短縮しました。

また、中間的な波長のダイオードレーザーの搭載により、太い毛から産毛まで幅広い毛の脱毛が可能です。

さらに「360度全方向型冷却システム」が採用されており、レーザー照射時に素早く肌を冷やせます。

そのため、痛みや肌トラブルなどを最小限に抑えられます

厚生労働省から薬事承認も得ていて安心できます。

スプレンダーX


スプレンダーXは、アレキサンドライトレーザーとヤクレーザーの2種類が搭載されているアメリカのルミナス社が開発した機械です。

厚生労働省薬事承認取得済みのため、安心して施術を受けられます。

2種類のレーザーを同時に照射するため、太い毛から産毛まで施術可能です。

照射方式は、一般的には痛みが強いといわれる熱破壊式ですが、冷却ヘッドと冷風を使用して痛みを軽減しています。

さらに、照射口が一般的な丸型ではなくスクエア型になっているため、重ね打ちが不要で時間を短縮でき、照射漏れを防げます。

クリスタルプロ

クリスタルプロは医療脱毛で有名なエミナルクリニックが開発した機械です。

ダイオードレーザーを搭載しています。

搭載されているレーザーは1種類ですが、照射方法を切り替えることで太くて濃い毛にも細くて薄い毛にも効果を発揮します。

ただし、厚生労働省の薬事承認は未取得のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外になるかもしれない点には注意が必要です。

【悩み別】医療脱毛の機械はどれが良い?


医療脱毛の機械は10種類以上あるため、悩みに合うか確認しておくと良いでしょう。

ここでは、以下の4つの悩みに合わせておすすめの機械を紹介します。

  • 効率的に効果を実感したい人
  • 剛毛が悩みの人
  • 産毛を脱毛したい人
  • 地黒・日焼け肌の人

「せっかく医療脱毛を始めようと思ったのに、自分の毛質や肌質と合わなかった」ということがないように、適切に選びましょう。

効率的に効果を実感したい人の医療脱毛の機械はどれが良い?

医療脱毛で効率的に効果を実感したい人は、照射スピードが速い機械やジェルを塗る必要がない機械を選ぶと良いでしょう。

効率的に効果を実感したい人におすすめの機械は、以下のとおりです。

  • ジェントルマックスプロプラス
  • スプレンダーXメディオスターモノリス

複数のレーザーを使用している機械を選ぶと、太くて濃い毛から細くて薄い毛まで1台で対応できるため、効果を実感しやすいです。

また、照射範囲が広いものや照射パワーが強いものを選ぶと施術時間を短縮でき、少ない回数で脱毛が完了します。

剛毛が悩みの人の医療脱毛の機械はどれが良い?

剛毛が悩みの人には、剛毛への効果が高いアレキサンドライトレーザーやヤグレーザーを搭載している機械がおすすめです。

具体的には、以下の機械を選ぶと良いでしょう。

  • ジェントルマックスプロ
  • スプレンダーX

VIOや脇を脱毛したい人は、肌の深いところまでレーザーが届くヤグレーザーの機械がおすすめです。

照射方法は熱破壊式を選ぶことで、より効果を実感しやすくなります。

産毛を脱毛したい人の医療脱毛の機械はどれが良い?

顔や背中などの産毛を脱毛したい人は、細い毛にもじっくりアプローチできる蓄熱式の機械を選びましょう。

また、産毛にはダイオードレーザーやヤグレーザーが効果的です。

産毛を脱毛したい人におすすめの機械は以下のとおりです。

  • ソプラノアイスプラチナム
  • ソプラノチタニウム
  • ライトシェアデュエット
  • メディオスターNeXT PRO
  • メディオスターモノリス

蓄熱式は脱毛効果を実感するのが施術後2〜3週間後頃のため、熱破壊式と比べると遅めです。

地黒・日焼け肌の人の医療脱毛の機械はどれが良い?

地黒や日焼け肌の人には、蓄熱式やヤグレーザーが搭載された機械がおすすめです。

具体的には、以下の機械を選ぶと良いでしょう。

  • ジェントルマックスプロ
  • ソプラノアイスプラチナム
  • ソプラノチタニウム
  • ラシャ・トリニティ
  • メディオスターNeXT PRO
  • メディオスターモノリス
  • スプレンダーX

熱破壊式やアレキサンドライトレーザーを搭載している機械はメラニンに強く反応するため、やけどするリスクが高まります。

地黒や日焼け肌の人は、慎重に機械を選びましょう。

まとめ


医療脱毛の機械は10種類以上あるため、効果的に施術を受けるのであればレーザーの種類や照射方法の効果などを把握することが大切です。

レーザーの種類や照射方法の組み合わせによって合う肌質や毛質が変わるため、自分に合う脱毛機を選択しましょう。

自分に合う脱毛機で施術できると、希望どおりの効果が期待できます。

どの脱毛機が自分の状態に適しているのかわからない人は、クリニックでカウンセリングを受けてみるのもおすすめです。

記事監修医師プロフィール

Willbe Clinic院長堀田 歩希

美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。