医療脱毛は5回で終わらない?何回受ければツルツルになるかも解説
「医療脱毛は5回のコースが多いけど、どのくらい毛がなくなるの?」
「医療脱毛5回でツルツルにできる?」
医療脱毛クリニックでは、5回コースが設けられていることが多く、5回施術を受ければ無毛にできると考えている方もいるでしょう。
しかし、部位や毛質によって必要な施術回数は異なります。
この記事では、医療脱毛の仕組みをふまえて、医療脱毛5回で得られる効果を解説します。
部位ごとに、効果を感じられるまでの施術回数の目安も説明するので、医療脱毛を検討している方はぜひご覧ください。
照射箇所によっては5回だとツルツルにはなりにくい
医療脱毛は、確かに多くのクリニックで5回のコースが提供されていますが、「ツルツルになる」ことをゴールとする場合、5回では十分でない可能性があります。
医療脱毛は、レーザーを使用して毛根にダメージを与えることで、毛の再生を防ぐ方法です。
このレーザーはメラニン色素に反応して効果を発揮します。
つまり、毛が黒く太いほど効果が高く、逆に薄くて細い毛(うぶ毛)には効果が薄くなります。
また皮膚の色、毛の質、毛の成長サイクルなどは個人によって異なることにも注意が必要です。
5回の照射では、自己処理が楽になる位の減毛効果が期待できます。
医療脱毛の仕組み
ここでは、医療脱毛の仕組みについて解説します。
- 毛周期について
- 医療脱毛は5回でほぼすべての毛に照射が終わる
- 照射箇所によっては5回だとツルツルにはなりにくい
医療脱毛は、強いレーザーを毛根や毛の生える組織に照射し、毛を生やす組織を破壊する医療行為です。
一度破壊した組織は、その後長期間にわたり毛が生えなくなることが期待できます。
毛周期について
毛は生えたり抜けたりを繰り返す毛周期があります。
毛周期は以下3つの段階に分かれています。
- 成長期
- 退行期
- 休止期
成長期の毛は脱毛レーザーに反応しやすく、退行期や休止期の毛がレーザーに反応しにくいのです。
つまり、1回の施術で全ての毛を脱毛することはできません。
毛周期のサイクルは個人差があり、部位によっても異なるため、複数回の施術が必要なのです。
医療脱毛は5回でほぼすべての毛に照射が終わる
医療脱毛は、通常5回程度の施術でほぼすべての毛に照射が完了します。
部位全体の毛のうち約20%ほどの毛が、成長期の毛と言われています。
そのため、5回受けるとほぼ全ての毛に照射できるのです。
照射箇所によっては5回だとツルツルにはなりにくい
産毛の多い部位では5回の施術でツルツルになることは難しいでしょう。
産毛の多い部位としては、顔周りやうなじ、背中とお腹などです。
メラニンが少なく、レーザーのエネルギーを集めにくいため、照射の効果を発揮しにくいのです。
また、VIOのように毛量が多い部位も、1度の照射では全ての毛にレーザーを当てることが難しいため、施術回数が多くなる傾向があります。
【部位別】脱毛回数の目安
脱毛回数の目安を、部位別に解説します。
- 【顔】10回
- 【脇】8回
- 【腕・脚】8回
- 【お腹・背中】8回
- 【VIO】10回
- 【全身】8~10回以上
脱毛回数はあくまで目安で、一人ひとりの肌状態や毛量によって異なります。
【顔】10回
顔の脱毛は、ほとんどが細い産毛であるため、比較的脱毛しやすい部位です。
しかし、顔は皮膚が敏感な部位でもあるため、肌への負担を抑えるために脱毛の出力を低めに設定する必要があります。
そのため、ツルツルになるまでに10回以上の施術を要することが多く、平均的に2年程度の期間が必要とされています。
【脇】8回
脇は男性ホルモンの影響で濃い毛が生える部位です。
しかし、脇の毛は密集しているものの毛周期がほぼ同期しているため、脱毛に有利な部位でもあります。
そのため、8回程度の施術でほとんどの毛を除去できると言われています。
ただし、剛毛の方は10回以上の施術が必要になる場合もあり、平均的には1年半ほどの期間を要します。
【腕・脚】8回
腕と脚は広範囲に毛が生えており、かつ毛質が太く濃い方が多いため、脱毛には一定の回数を要する部位です。
8回程度の施術で自己処理の手間が大幅に減りますが、完全に自己処理が不要になるまでには10回以上の施術が一般的です。
特に太ももの内側などは濃い毛が多いため、1年半程度の期間を要することがあります。
【お腹・背中】8回
お腹と背中は、毛が薄い人も多く比較的脱毛しやすい部位とされています。
自己処理が不要になるまでの回数は5回程度で済むケースもありますが、濃い毛の方は8回以上の施術が必要になります。
完全にツルツルにするには平均して10回程度を要し、2年ほどの期間が目安とされています。
お腹や背中は広範囲のため、効率的な脱毛が重要です。
【VIO】10回
VIOラインは、非常に皮膚が敏感な部位であり、脱毛時の痛みへの配慮が欠かせません。
また、濃い毛が生える部位でもあり、完全に自己処理が不要になるまでには10回以上の施術を要することがほとんどです。
2年程度の期間を要するケースが多いでしょう。
【全身】8~10回以上
全身の脱毛は、それぞれの部位の特性を踏まえた上で、施術を行うことが必要です。
個人差はありますが、自己処理が不要になるまでに8回程度、さらにツルツルになるまでに10回以上の施術を要することが多く、1年半から2年程度の期間を要する傾向にあります。
医療脱毛の効果が感じられない際の原因
医療脱毛の効果が実感できない時は、下記4つの原因が考えられます。
- 毛周期にあわせて通院していない
- 産毛が多い
- レーザーの出力が低い
- 脱毛機と毛質が合っていない
当てはまっていないか、確認してみてください。
毛周期にあわせて通院していない
毛は一定の周期で成長・休止・脱落を繰り返しています。
毛周期に合わせて脱毛施術を受けないと、効果が現れにくくなるのです。
成長期の毛は脱毛に反応しにくいため、休止期や脱落期の毛を狙って施術を受ける必要があります。
毛周期は個人差があり、部位によっても異なるので、医師からの指示通りに2~4か月おきにの通院が目安です。
例えば、腕の毛なら3か月ごと、顔の毛なら2か月ごとといった具合です。
産毛が多い
産毛とは細くて短い毛のことで、レーザーが当たりにくい毛です。
産毛が多い部位では、目に見えてがっしりとした毛は脱毛できても、産毛が残ってしまうことがあります。
特に顔や腕などの部位は産毛が多いため、ツルツルにならない原因になりがちです。
産毛が目立つなら、産毛に強い脱毛機で照射することが大切です。
産毛が多ければ多いほど、完全な脱毛は難しくなる傾向にあります。
レーザーの出力が低い
出力調整のミスは、期待した脱毛効果が現れない原因の1つです。
脱毛に使われるレーザーの出力が低いと、十分な効果が得られない可能性があります。
出力が低すぎると、毛根までレーザーが届かず、一時的な効果しか得られません。
逆に高すぎると肌に負担がかかり、施術を一時休止することもあります。
例えば剛毛の人に低出力設定だと効果が現れにくく、肌が敏感な人に高出力設定だと炎症が起きる可能性があります。
脱毛機と毛質が合っていない
毛質と脱毛機の適合性を見極めることが、脱毛効果を引き出すためのポイントです。
脱毛に使われるレーザー機器の種類によって、対応できる毛質が異なります。
毛が細い人や産毛が多い人向けのマシンと、太く濃い毛向けのマシンがあり、その人の毛質に合った機器を使わないと効果が出にくくなるのです。
例えば細い毛には高出力のマシンを使うと肌への負担が大きすぎますし、太い毛には低出力のマシンだと毛根まで到達できません。
また、同じ濃い毛でも、レーザーの波長や照射方式が合っていないと脱毛しにくい場合があります。
医療脱毛の効果を引き出すポイント
医療脱毛の効果を引き出すために、施術を受ける際に気を付けることを3つ説明します。
- 毛周期に合わせて予約する
- 保湿と紫外線対策
- 自己処理は電気シェーバーを使う
クリニックまかせにせず、自分でも気を付けることがポイントです。
毛周期に合わせて予約する
毛は一定の周期で成長・休止・脱落を繰り返しています。
毛周期に合わせて脱毛施術を受けることが、効果的な脱毛につながるでしょう。
休止期や脱落期の毛は脱毛に反応しにくいため、成長期の毛を狙って施術を受ける必要があります。
毛周期は個人差があり、部位によっても異なるので、顔なら2ヶ月ごと、脇やVIOなら3ヶ月ごと、腕や脚なら4ヶ月ごとといった具合に、医師からの指示通りに施術の予約をすることが大切です。
毛周期にあわせた施術をしないと、同じ箇所の毛が何度も施術を受けることになり、効率が悪くなってしまいます。
保湿と紫外線対策
脱毛施術直後は肌が非常にデリケートな状態になっています。
適切なスキンケアを怠ると、肌トラブルを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
保湿対策は特に重要で、脱毛直後から保湿を心がけ、乾燥を防ぐことが大切です。
また、紫外線対策も欠かせません。
脱毛した肌は紫外線に対してより敏感になっているため、外出時には必ず日焼け止めを塗るなどの対策が必要不可欠です。
保湿と紫外線対策を怠ると、肌が荒れて炎症を起こしたり、シミやソバカスなどのトラブルにつながる可能性があります。
脱毛の効果を最大限に発揮させるためにも、スキンケアに気を付けましょう。
自己処理は電気シェーバーを使う
前日までの自己処理には電気シェーバーを使います。
カミソリなどを使うと、毛穴を傷つけてしまい、毛が濃くなったり巻き込んでしまうリスクがあります。
一方、電気シェーバーは刃が肌に直接触れにくいため、毛穴を傷つけることなく毛を処理できます。
角質の削り取りも防げるので一石二鳥です。
ただし、電気シェーバーであっても肌に強く押し付けすぎると、やはり毛穴を傷つける恐れがあるので、優しく丁寧に使う必要があります。
肌トラブルを避けて施術をスムーズに終わらせるためには、適切な自己処理が欠かせません。
Willbe Clinicでは患者様の状態に合わせて適切な回数の医療脱毛をご提案します
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脱毛機は以下の3種を使用し、一人ひとりの肌状態や毛質によって使い分けます。
- メディオスターモノリス
- スプレンダーX
- エクセルHR
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【まとめ】全身脱毛でツルツルにするには5回では足りない場合も!毛周期に合わせて施術を受けよう
医療脱毛は、5回ほど受けると自己処理が楽になる効果が期待できます。
部位によってはツルツルにするまでに5回以上の施術が必要です。
そのため、部位ごとの毛周期や毛質に合わせた施術を受けることが大切です。
Willbe Clinicでは、一人ひとりのお肌と毛質に合わせて、毎回出力を調整しながら安全性と効果を両立できる医療脱毛をご提供します。
3種類の脱毛機を施術のたびに使い分けるので、お肌への負担も少なく施術を受けることが可能です。
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記事監修医師プロフィール
美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。