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医療脱毛は何回受ければ効果が出る?部位や回数ごとの効果も解説


医療脱毛を始める際「何回通えば効果が出るのか」と疑問に思っている方も多いでしょう。

実際のところ、脱毛の効果には個人差があり、部位や毛の状態によっても異なります。

ここでは、医療脱毛は何回受ければ効果が出るかについて解説していきます。

各部位の回数ごとの効果も紹介します。

医療脱毛を検討している方や医療脱毛に不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

医療脱毛は何回受ければ効果が出る?


医療脱毛の回数を知るためには、毛周期について知っておくことが重要です。

まずは、医療脱毛の回数と毛周期について詳しくみていきましょう。

医療脱毛の回数と毛周期

医療脱毛は、毛の成長サイクルである「毛周期」に基づいて行われます。

毛周期とは、毛が「成長期」、「退行期」、「休止期」という3つの段階を繰り返していることです。

それぞれの周期の特徴は以下のとおりです。

  • 成長期:毛が太く長く成長する時期
  • 退行期:毛の成長が止まる、抜け落ちる時期
  • 休止期:毛が抜けた毛根で新しく毛を生やす時期

医療脱毛で使用されるレーザーは、主に毛が太く長く成長する時期である成長期に効果があります。

しかし、成長期の毛の割合は、全体の1/5程度なので一度の施術で全ての脱毛することはできません。

そのため、全体の毛を脱毛するためには、複数回の施術が必要です。

また、毛周期は部位ごとに異なるため、全身の毛を完全に脱毛するためには、長期間にわたって複数回の施術が必要となります。

医療脱毛で自己処理が楽になる回数

自己処理が楽になる回数は、約5回程度の施術を受けた時といわれています。

先述したように、成長期の毛は全体の約1/10-1/5、つまり10-20%です。

これを考慮すると「10-20%×5回=50-100%」となり、5回の施術ですべての毛が脱毛できます。

もちろん、部位ごとの毛周期や個人の毛質・毛量により異なるため、必ずしも5回で全ての毛がなくなるわけではありません。

しかし、5回の施術で「毛の生えるスピードが遅くなる」「全体的な毛量が減少する」などの効果が実感できます。

医療脱毛の目的が自己処理を楽にすることであれば、5回程度の施術でも十分に満足できるでしょう。

医療脱毛でツルツルになる回数

自己処理が楽になるのは約5回程度です。

全身をツルツルの肌にしたい場合は、8〜10回以上の場合が多いです。

これも、毛周期の関係や個々の毛質・毛量、部位による差が影響するためです。

さらに、産毛は色素が薄くなっており、レーザーが反応しにくいため、回数が必要です。

また、VIOなどの痛みを感じやすい部位ではレーザーの出力を下げることがあるため、施術回数が増えます。

そのため、専門の医師やプロフェッショナルに相談し、毛質・毛量・肌状態を見てもらいながら最適な回数を決めることが重要です。

【部位別】医療脱毛は何回受ければ効果が出る?


では実際に、医療脱毛は何回受ければ効果が出るのでしょうか。

ここでは、部位別に医療脱毛で効果が出る回数を解説します。

部位別の医療脱毛で効果が出る回数は以下の表のとおりです。

部位 医療脱毛で効果が出る回数
8〜14回
VIO 5〜10回
5〜10回
腕・足 8〜12回
背中・お腹 5〜14回
【メンズ】髭脱毛 5〜10回

それぞれの部位ごとに詳しく解説します。

顔脱毛の回数

医療脱毛で顔脱毛を行う場合、8〜14回かかります

医療脱毛は、基本的にメラニン色素が多く、太くて濃い毛の脱毛に適しています。

一方、顔はメラニン色素が少なく時間が必要なため、他の部位よりも少し回数が多いです。

なるべく早く脱毛を終えたい方は、エステ脱毛よりも医療脱毛がおすすめです。

VIO脱毛の回数

VIO脱毛は、デリケートゾーンのため、慎重に行う必要があります。

Vライン、Iライン、Oラインの3つの部位に分けられ、それぞれの部位でも5〜10回程度と脱毛回数の目安が異なります。

まず、Vラインは毛量が多く、太くて濃い毛が生えているため、効果を実感しやすいです。

そのため、Vラインの脱毛は、少ない回数で効果を感じることができます。

一方、IラインとOラインは毛量が少ないことが多く、毛が細くて薄いこともあります。

そのため、レーザーの効果が現れにくく、より多くの施術回数が必要となる場合があります。

さらに、IラインとOラインは、痛みを感じやすいです。

施術の際に出力を下げることもあり、そうすると脱毛完了までにより多くの回数が必要になります。

脇脱毛の回数


医療脱毛でワキ脱毛を行うと、5〜10回できれいな肌が実感できます。

ワキの毛は、他の毛にはあまりないメラニン色素を多く含むため、脱毛効果を実感しやすく、2回程度で毛が抜け落ちる方もいます。

夏に向けてワキを綺麗にしたい場合は、最低でも半年前から脱毛をはじめると、気にせずに夏を楽しめるでしょう。

腕・足脱毛の回数

腕や脚は、8〜12回の回数が必要です。

腕や脚はワキやVIOと比べ毛量が多く、効果を実感しやすいでしょう。

夏に露出が増える部位なので、脇と同様に最低でも半年前から脱毛をはじめるのがおすすめです。

背中・お腹脱毛の回数

背中やお腹の医療脱毛は、5〜14回が実感できる目安です。

毛の中でも特に、背中とお腹は産毛のような毛質になっているため、実感できるまでにそれなりの時間がかかります。

これらの部位は比較的広範囲にわたるため、脱毛施術においても他の部位よりも時間がかかることが多いです。

1回での施術効果には個人差がありますが、定期的に施術を受けることで徐々に毛が薄くなり、生えるスピードも遅くなります。

続けることで目に見える効果を実感できるようになるでしょう。

【メンズ】髭脱毛の回数

医療脱毛でヒゲ脱毛を行う場合は、5〜10回の施術が必要です。

多くのメラニン色素が含まれている男性特有の濃いヒゲは、医療脱毛の効果を実感しやすいです。

男性は女性の顔脱毛よりも少ない回数で、きれいな肌に近づけるでしょう。

また、髭剃りを楽にするために毛量を抑えたい方は、デザイン脱毛もおすすめです。

ヒゲのデザインを自由に調整しながら、理想のスタイルを手に入れることができます。

医療脱毛の回数と回数ごとの効果


ここでは、医療脱毛の回数と、回数ごとの効果についてみていきましょう。

医療脱毛の回数と具体的な回数ごとの効果は以下のとおりです。

医療脱毛の回数 回数ごとの効果
1回目 ムダ毛が抜ける
2〜3回目 毛量が減る
毛が細くなる
5回目 自己処理に楽になる
8〜10回目 ツルツルになる


それぞれ詳しくみていきましょう。

1回目

1回目の施術を受けてから約2週間が経過すると、ムダ毛が抜けていきます。

この段階で、初めて効果を実感できるでしょう。

ただし、医療レーザーが効果が出やすいのは成長期の毛がメインです。

そのため、しばらくすると別の毛穴から新たな毛が生えてくるため、引き続き自己処理が必要となります。

2〜3回目

医療脱毛は回数を重ねることで、より効果を実感できるようになります。

2〜3回目の施術が終了する頃には、「毛量が減った」「毛質が細くなり、薄くなった」と感じることが多いです。

しかし、すべての毛穴にある発毛組織を完全に破壊できていないため、きれいな肌を手に入れるには施術を続ける必要があります。

この段階でも、毛の成長速度が遅くなるため、自己処理の頻度は減少します。

5回目

5回目の施術が終わる頃には、大多数の毛穴に医療レーザーが照射されていて、毛根が破壊されています。

細い毛が生えてくることはあるものの、毛量は大幅に減少し、毛の生えるスピードも遅くなります

この段階で、自己処理の回数や時間は大幅に短縮されるため、日常生活での煩わしさが軽減されるでしょう。

8〜10回目

8回目以降の施術では、さらに効果が実感できるようになります。

細い毛しか生えてこなくなった毛穴に医療レーザーを照射するため、痛みも少ないです。

8回目以降の施術では実際に「ツルツルになった」と感じる人が多いでしょう。

さらに、濃くて太い毛質の人でも10回目の施術でほとんどの毛がなくなることが多いです。

この段階で、理想のツルツル肌を手に入れることができます。

医療脱毛とエステ脱毛の回数ごとの効果の違い


脱毛でも医療とエステでは、施術回数や効果に大きな違いがあります。

医療エステの方が、圧倒的に施術回数が多く、両者で2倍以上の差があることが一般的です。

これは、医療脱毛が高出力のレーザーを使用していて効果が出やすいためです。

毛が濃かったり毛量が多かったりする方は、目安以上に回数が増えるかもしれませんが、基本的に少ない回数で済む傾向にあります。

また、医療脱毛は高出力のレーザーを使用するため、施術時間が短くて済みます。

たとえば、ワキの脱毛なら約5分〜10分程度ですが、エステ脱毛は照射パワーが低いため、施術に時間が必要です。

何回か医療脱毛をしても効果が出ない時の対処法


何回か医療脱毛をしても効果が出ない時もあります。

そんな時は、以下の3つの対処法を試してみましょう。

  • 毛周期に合わせて脱毛を受ける
  • 肌荒れや日焼けしないように注意する
  • レーザーの種類を確認する

それぞれ詳しく解説します。

毛周期に合わせて脱毛を受ける

医療レーザー脱毛の効果を最大限に引き出すためには、毛周期に合わせて施術を受けることが重要です。

成長期の毛はメラニンを多く含み、レーザーの効果が出やすいとされています。

そのため、思ったような効果が得られない場合、施術のタイミングが毛周期に合っていない可能性があります。

脱毛を成功させるためには、自分の毛周期に合わせて適切な施術タイミングを守ることが必要です。

また、レーザーの種類やその特性についても理解し、自分に合った施術方法であるかを確認しましょう。

肌荒れや日焼けしないように注意する

脱毛を成功させるためには、日頃からの肌ケアも欠かせません。

肌荒れや肌の乾燥があると、レーザーの出力を下げざるを得なくなり、結果的に脱毛効果が薄れてしまいます。

さらに、日焼けがある場合、施術自体ができなくなるケースも少なくありません。

また、施術できたとしてもレーザーに対する反応が過剰になり、強い痛みややけどを引き起こす危険性があります。

炎症や腫れ、むくみなどの肌トラブルを避けるためにも、脱毛期間中は特に日焼け対策を徹底することが重要です。

適切な保湿とUV対策を行い、健康な肌を保つことが効果的な脱毛の鍵となります。

レーザーの種類を確認する

レーザーの種類を確認することも大切です。

施術のタイミングを守り、日焼け対策もしているのに効果が出ない場合は、使用しているレーザーが適していないことがあります。

レーザーには主にアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザー、ヤグレーザーがあり、それぞれ適した毛質が異なります。

剛毛に対してはヤグレーザーやダイオードレーザーが効果的です。

一方、産毛にはダイオードレーザーやヤグレーザーが適しています。

自分が施術を受けている部位とレーザーの種類が合っているか確認し、必要に応じて医師に相談しましょう。

まとめ


この記事では、医療脱毛の回数とその効果について詳しく解説しました。

個人差はありますが、医療脱毛はエステ脱毛に比べて少ない回数で高い効果が得られるのが特徴です。

特に、ツルツルの肌を目指すには、10回以上施術を受けるのが一般的な目安となります。

また、効果を最大限に引き出すためには、毛周期に合わせたタイミングでの施術が重要です。

自分に合った脱毛プランや回数を選び、適切なケアを行うことで、理想の美肌を手に入れることができます。

記事監修医師プロフィール

Willbe Clinic院長堀田 歩希

美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。