医療脱毛1回目で感じられる効果はどのくらい?効果を感じるまでの回数や効果を高める方法も解説
医療脱毛に興味がある人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際に医療脱毛を受けるとなると、「脱毛は1回で綺麗になるのだろうか」「何回通ったらいいのか」と気になるところです。
この記事では、脱毛1回目の効果がどのくらいなのかについて解説します。
また、脱毛効果を実感できるまでの施術回数や、脱毛効果を高める方法も紹介します。
医療脱毛に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
医療脱毛は1回目では効果が得られない
医療脱毛は、1回の施術で効果を実感することができません。
その主な理由は、「毛周期」です。
毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3サイクルから成り立っていることにあります。
医療脱毛では、成長期の毛のみに脱毛効果があります。
そのため、施術時に成長期にない毛は残ってしまい、結果的に再び生えてくるのです。
ただし、数回施術を受けていくことで、高い効果を実感できるでしょう。
医療脱毛が1回目で脱毛効果が得られない理由
ここでは、医療脱毛が1回目で効果が得られない理由を詳しく解説します。
医療脱毛が1回目で効果が得られない理由は以下のとおりです。
- 毛周期が関係しているから
- 部位によって効果が違うから
それぞれ詳しくみていきましょう。
毛周期が関係しているから
脱毛1回で効果が得られない理由のひとつは、毛周期が関係しているからです。
ここでは、毛周期について解説します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
脱毛効果があるのは「成長期」の毛
そもそも毛周期とは、「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルから成り立ちます。
- 成長期:毛が成長して伸び始める時期
- 退行期:毛が毛穴から抜け落ちる準備期間
- 休止期:新しい毛が生えてくるまでの休息期間
脱毛効果があるのは、「成長期」といわれるサイクルにある毛のみです。
そのため、肌の表面にある成長期の毛だけがレーザー照射に反応して効果が得られます。
成長期の毛は全体の20%
成長期の毛は全体の20%ほどです。
残り80%ほどが待機している状態にあり、毛が生えてきます。
そのため、1回の施術で効果を実感する人は少ないでしょう。
医療脱毛のレーザーは、皮膚から出ている毛の毛根(メラニン色素)に反応して脱毛が完了します。
しかし、皮膚の中で毛が生える準備をしている状態では、レーザーの熱は反応しないため、準備が整ったら毛が生えてきます。
部位によっても脱毛効果が異なるから
施術する部位によっても脱毛効果は異なります。
脱毛効果には、メラニン色素が関係しています。
たとえば、脇やVIOは毛が太くて濃くメラニン色素が多いため、レーザーの熱が伝わりやすいです。
そのため、短期間で脱毛効果を実感しやすいでしょう。
しかし、産毛の多い背中や顔はメラニン色素が少ないことから、効果を実感しにくく施術回数が多くなる傾向にあります。
そのため、施術する部位によって毛量や毛質が違うことから効果に大きな差が生じる可能性があります。
医療脱毛1回目で感じられる効果
ここでは、脱毛1回目で実感できる効果を解説します。
脱毛の効果は毛量や毛質で違うことから、人によって感じ方が異なります。
ここでは、1回目の脱毛をしてどのような状態になるか解説します。
知っておくと実際に施術をするときに役立つでしょう。
1~3週間で毛が抜け始める
医療脱毛の施術後に毛が抜け始めます。
個人差はありますが抜け始めるまでには、1〜3週間ほどかかるでしょう。
数日で効果が現れないことから、1回目の施術による実感はあまり感じることはできないでしょう。
2ヶ月経つと休止期だった毛が生えてくる
「休止期」だった毛は2ヶ月するとまた生えてきます。
1回目の施術で休止期だった毛はレーザー照射による熱が伝わっていないため、準備期間が終わると生えてくるのです。
1回目の施術で抜けても、2ヶ月経つと元の状態に戻った感覚になるため、1回目の施術で効果が得られた実感はあまりありません。
ただし、毛量や毛質によって1回目の施術でも効果を実感できる人もいます。
【部位別】医療脱毛1回目の効果・経過
成長期の毛の割合や、生えている毛質は部位によってそれぞれ異なります。
そのため、部位によって1回で得られる脱毛効果には差があります。
脱毛1回で効果を感じやすい部位・感じにくい部位は次のとおりです。
1回目の施術部位 | 効果の目安 |
脇 | 一時的にツルツルになり、毛が減った、細くなったと実感 |
VIO | まばらに生えてきたり、毛が減った、細くなったと実感 |
顔 | 産毛が多いため、効果を実感しにくい |
脇の医療脱毛
脇の脱毛1回目では、1〜2週間したら毛が抜け落ちます。
毛が抜け落ちた後、一時的にツルツルの状態になります。
1回目の施術の効果では、毛が細くなった・毛が減ったと実感する人が多いです。
ただし、人それぞれ実感できる効果は異なります。
VIOラインの医療脱毛
VIOは特に毛が濃く太いため、施術後の効果は実感しやすいです。
施術後1〜2週間ほどで毛が抜け落ちますが、徐々に休止期の毛がまばらに生えてきます。
1回の施術では、毛が細くなった・毛が減った・さらに毛が柔らかくなったなどの実感があります。
ただし、1ヶ月経つとほぼ元の状態になるでしょう。
他の部位より毛穴が多いため、毛が生えてくるサイクルが少し早いことから、毛が生えるのが遅くなる実感は少ないです。
顔の医療脱毛
顔の医療脱毛は効果を感じにくい部位です。
効果を感じにくい主な理由は、毛質です。
顔の毛は産毛が多くメラニン色素が少ないため、レーザーの反応が悪く効果が実感しにくくなります。
特に熱破壊式の脱毛器の場合は毛根のメラニン色素に反応します。
そのため、メラニン量の少ない顔の産毛は、1回目の施術では効果をかなり実感しにくいです。
ただし、毛量・毛質は人それぞれ違うため、効果の感じ方にも大きな差があるでしょう。
【部位別】脱毛効果を実感できるのは何回目から?
脱毛効果を実感できるのは何回目からなのか気になるのではないでしょうか。
ここでは、部位ごとに実感できる回数を紹介します。
ただし、実感できる効果には個人差があるため、一般的な目安として参考にしてください。
全身脱毛|約8~10回程度
全身の医療脱毛で効果を実感するには、8〜10回の施術が必要です。
毛質や毛量は人により異なるため、施術回数も差が出ます。
目指す肌によっても施術回数は異なります。
自己処理が楽になる状態を目指す場合は5〜8回ほど必要になるでしょう。
産毛まで綺麗にツルツル状態を目指す場合は、10回以上の施術が必要です。
顔脱毛|約10回以上
顔の医療脱毛は10回以上の施術で効果を実感できるでしょう。
他の部位より施術回数が多いのは顔の毛質によるものです。
産毛の多い顔はメラニン色素が少ないため効果を感じるまでに時間がかかります。
自己処理が楽になる状態を目指す場合は、8〜10回ほど必要になるでしょう。
産毛まで綺麗にツルツル状態を目指す場合は、10回以上の施術が必要です。
脇脱毛|約5~8回以上
医療脱毛で脇の脱毛をするには、8回以上の施術でツルツルな状態になるでしょう。
毛量が多く濃い毛質の人は、さらに追加で施術が必要なケースもあります。
産毛までしっかり無くなる状態を目指す場合は、5〜8回以上の施術が必要となるでしょう。
腕・脚脱毛|約5~8回以上
腕・脚の医療脱毛は、5〜8回以上の施術でツルツルな状態になるでしょう。
毛量が多く濃い毛質の人は、数回プラスで施術が必要なケースもあります。
一般的に、5回の施術で自己処理が楽になる状態です。
産毛までしっかり無くなる状態を目指す場合は5〜8回以上の施術が必要です。
VIO脱毛|約10回以上が必要
VIO脱毛の脱毛効果を実感するためには、10回以上の回数が必要です。
3回目くらいで薄くなり、6回目くらいで太い毛が生えてこなくなります。
好みの毛質や毛量にもよりますが、ハイジニーナを目指す場合は10回以上必要になるでしょう。
背中・お腹・胸脱毛|約8回以上
背中やお腹は、脱毛効果を感じにくい部位です。
脱毛効果を感じにくい主な理由は毛質です。
背中とお腹の毛は産毛が多くメラニン色素が少ないため、レーザーの反応が悪く効果が実感しにくくなります。
特に、熱破壊式の脱毛器の場合は毛根のメラニン色素に反応します。
そのため、1回目の施術でメラニン量の少ない背中とお腹の産毛はかなり実感しにくいです。
1回目でも医療脱毛の効果を高めるためのコツ
一般的に5回以上で効果を実感できる医療脱毛ですが、コツ次第では1回目の施術で効果を高めることができます。
ここでは、脱毛効果を高める5つのコツを紹介します。
普段の肌のお手入れに取り入れてみてください。
しっかり保湿する
1回目の施術から効果を得るには、毎日の保湿ケアが大切です。
なぜなら、肌の乾燥がひどい場合は、強い痛みやヤケドなどのトラブルが発生して脱毛効果が低下するからです。
そのため、保湿をしっかりすることが大切です。
肌の水分量が増えるとレーザーの熱がしっかり毛根まで届き、脱毛効果が高まります。
紫外線対策を徹底する
医療脱毛の効果を高めるためには、紫外線対策を徹底することも大切です。
なぜなら、レーザーは黒い毛のメラニンに反応するからです。
日焼けして肌が黒くなると、黒い肌に反応してしまい脱毛効果が低下してしまいます。
また、日焼けによる肌の乾燥が原因で痛みを感じやすくなり、ヤケドのリスクも高まります。
施術前の紫外線対策はもちろん、毎日の紫外線対策も行いましょう。
規則正しい生活をする
規則正しい生活を送ることも脱毛効果を高めるコツです。
たとえば、生活リズムの乱れが原因で肌荒れや体調不良を引き起こしてしまうと、施術を受けられない可能性が高いです。
そのため、普段からバランスが取れた食事や睡眠を意識しましょう。
自己処理のやり方に気をつける
脱毛効果を高めるためには、自己処理のやり方にも注意が必要です。
なぜなら、毛根に毛が残った状態をキープしないと、レーザーの熱が反応しないからです。
たとえば、毛抜きや脱毛ワックスなどで毛を抜くと、脱毛効果が低下する可能性があります。
また、カミソリでの自己処理も肌トラブルや乾燥を引き起こし施術ができないケースも多いです。
肌の負担を減らすために、電気シェーバーで自己処理することをおすすめします。
肌質・毛質に合った脱毛機械を選ぶ
医療脱毛で使うレーザー脱毛器には、さまざまな種類があります。
種類によって特徴も異なるため、自分にあった脱毛機械を選ぶことが、施術後の効果を高めるコツです。
医療脱毛で使用するレーザー脱毛器の種類と特徴は、以下のとおりです。
レーザー脱毛器の種類 | 特徴 |
アレキサンドライトレーザー | 波長が短くメラニン色素に反応しやすく濃い毛・太い毛に効果的 |
熱破壊式ダイオードレーザー | 中間的な波長で肌質・毛質に関係なく照射可能 |
蓄熱式ダイオードレーザー | 中間的な波長で肌質・毛質・毛周期に関係なく照射可能 |
ヤグレーザー | 波長が長く根深い体毛まで照射可能 |
肌質・毛質に合った脱毛機械を選ぶことで、脱毛効果を早く実感できるでしょう。
1回目の医療脱毛で照射漏れの可能性がある
1回目の医療脱毛であっても、照射漏れはあります。
施術部位にムラなくレーザーを当てていきますが、まれに一部分レーザーが当たっていないことがあり、それを照射漏れと言います。
1列綺麗に残っている場合や毛がまとまっている場合は、照射漏れの疑いが高いです。
照射漏れの疑いがある場合、すぐにクリニックに連絡しましょう。
まとめ
この記事では、脱毛1回目で感じられる効果がどのくらいあるのかについて解説しました。
また、効果をより早く感じるためのコツも紹介しました。
施術部位により効果を実感する回数は異なります。
効果を高めたいのであれば、日頃の保湿・日焼けケアが大事なポイントです。
この記事を参考に、ツルツルな理想の肌に近づけましょう。
記事監修医師プロフィール
美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。