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インモードをやめた方がいいケースとは?施術を避けるべき状況と理由

インモードリフトは、近年急速に注目を集める美容治療の一つです。

「切らない脂肪吸引」とも呼ばれている通り、小顔効果が高いほか、肌の引き締めやシワの改善に優れた効果を発揮し、外科手術に頼ることなく若々しい印象を取り戻せると評判です。

RF(ラジオ波)技術を活用し、肌の深層に働きかけるこの治療法は、メスを使わずに肌をリフトアップさせる安全性と効果の高さから、多くの美容クリニックで採用されていますミニFxと呼ばれる皮下脂肪を減らす施術と、フォーマと呼ばれる皮膚表面を引き締める施術の組み合わせをインモードリフトと呼んでいます。

皮下脂肪を減らしつつ、皮膚を引き締めてたるみを改善します。

本記事では、インモードをやめた方がいいケースや、その理由について詳しく解説します。

インモード施術を避けるべき健康状態


インモードリフトは安全な施術ではありますが、特定の健康状態にある場合は、施術を避けるべきです。

ここでは、特定の健康状態におけるリスクについて詳しく説明します。

妊娠中や授乳中の女性が避けるべき理由

妊娠中や授乳中の女性は、インモードリフトを避けることが推奨されます。

ラジオ波を使用するインモードリフトは、胎児や授乳中の赤ちゃんに対する影響が完全に解明されていないため、安全を最優先に考えるべきです。

また、妊娠中はホルモンバランスが変わりやすく、肌が敏感になり、副作用やトラブルが起こりやすくなることも理由の一つです。

皮膚疾患を持つ人がリスクを抱える可能性

皮膚疾患を持つ人、特にアトピー性皮膚炎や乾癬などの慢性的な肌トラブルを抱えている人は、インモードリフトを受けることで症状が悪化する可能性があります。

ラジオ波による熱エネルギーが皮膚に負担をかけ、既存の皮膚トラブルが悪化することがあるため、施術を避けるか、専門医と相談して慎重に判断する必要があります。

心臓疾患やペースメーカー使用者が避けるべき理由

インモードリフトに使用されるラジオ波技術は、心臓疾患を持つ人やペースメーカーを使用している人には適していません。

ラジオ波が心臓に影響を与え、ペースメーカーの正常な動作を妨げるリスクがあるため、施術を受けることは避けるべきです。

安全を確保するためにも、施術前に必ず医師と相談し、自分の健康状態に合わせた判断を行うことが重要です。

インモード施術をやめた方がいい肌質や体質

インモードリフトは、多くの肌質や体質に適していますが、特定の肌質や体質には適していない場合があります。

ここでは、施術を避けた方がいい肌質や体質について説明します。

極端に敏感な肌の場合のリスク

極端に敏感な肌を持つ人は、インモードリフトの施術によって肌が刺激を受けやすくなる可能性があります。

ラジオ波による熱エネルギーが敏感な肌に強い刺激を与え、赤みや腫れ、炎症を引き起こすリスクが高まります。

敏感肌の方は、施術前にパッチテストや専門医との相談を行い、リスクを十分に理解した上で施術を受けるかどうか判断することが重要です。

肌が弱い人に起こりやすい副作用

肌が弱い人、特に乾燥肌やバリア機能が低下している場合、インモードリフトの施術後に赤みやヒリヒリ感が長引くことがあります。

施術によって皮膚が一時的に刺激を受けるため、弱い肌には負担がかかりやすいです。

事前に十分な保湿ケアを行い、施術後のアフターケアにも力を入れることが、副作用を最小限に抑えるために重要です。

血行が悪い人が施術で抱えるリスク

血行不良の人は、インモードリフトによる効果が十分に現れにくいことがあります。

ラジオ波による熱エネルギーが皮膚に伝わりにくく、リフトアップ効果が得られにくくなるため、施術の満足度が低くなる可能性があります。

また、血行不良が原因で肌の回復が遅れることもあるため、施術後のケアに十分な時間を確保することが大切です。

インモードをやめた方がいい状況やタイミング

インモードリフトを受ける際には、施術のタイミングや状況も重要なポイントです。

特定の状況やタイミングで施術を行うと、肌トラブルや施術効果の低下を引き起こす可能性があります。

強い日焼けをした後の施術の危険性

強い日焼けをした直後にインモードリフトを受けると、肌に大きなダメージを与えるリスクがあります。

日焼けによって肌が炎症を起こしている状態でラジオ波を照射すると、肌のバリア機能が低下し、赤みや腫れ、痛みが強く現れる可能性が高くなります。

日焼け後は、肌が完全に回復するまで待ってから施術を受けることが推奨されます。

他の美容施術を受けた直後のリスク

他の美容施術、特にピーリングやレーザー治療など、皮膚に刺激を与える施術を受けた直後にインモードリフトを行うと、肌が過度に刺激され、トラブルが起こる可能性があります。

皮膚が回復するまでの期間をしっかりと空け、医師と相談しながら適切なタイミングで施術を受けることが重要です。

重要なイベント前

インモードリフトは比較的ダウンタイムが短い施術ですが、個人差があり、施術後に腫れや赤みが出る場合もあります。

そのため、結婚式や大事なイベントの直前に施術を受けると、予期せぬ肌トラブルが起こるリスクがあります。

イベントの数週間前に施術を行い、肌の状態が安定するまでの時間を確保することが推奨されます。

インモード施術のリスクとその対策

インモードリフトは安全性が高い施術ですが、施術後に一時的なトラブルが発生することがあります。

ここでは、施術によるリスクとその対策について説明します。

一時的な腫れや赤みの発生リスク

インモードリフトを受けた後、肌に一時的な腫れや赤みが出ることがあります。

これは、ラジオ波による熱エネルギーが肌に働きかけ、コラーゲン生成が促進される過程で起こる正常な反応です。

通常は数時間から数日で治まりますが、冷却や保湿ケアを行うことで回復を早めることができます

施術後の肌トラブルを避けるためのケア

施術後に肌トラブルを避けるためには、適切なアフターケアが重要です。

特に、施術直後は肌が敏感になっているため、保湿ケアや紫外線対策を徹底することが必要です。

また、刺激の強いスキンケア製品や化粧品の使用を控え、肌に優しいアイテムを使用することで、トラブルのリスクを減らすことができます。

副作用を予防するためのアフターケアの重要性

インモードリフトの施術後、トラブルや副作用を避けるためには、適切なアフターケアが不可欠です。

特に、施術後の肌は敏感で乾燥しやすくなっているため、十分な保湿を行うことが重要です。

また、紫外線対策をしっかり行い、日焼け止めを使用することで、施術後の肌を保護し、色素沈着や炎症のリスクを軽減できます。

さらに、施術後数日は、過度な摩擦や強い化学成分を含む化粧品の使用を避け、肌を落ち着かせるための優しいスキンケア製品を選ぶことが推奨されます。

インモード施術を避けるべき場合の代わりの施術

インモードリフトが適していない場合、他の施術やケア方法を検討する必要があります。

ここでは、インモード施術を避けるべき人に向けた代替の美容ケア方法について説明します。

自然派スキンケアによるエイジングケアの代替案

インモードリフトを避ける必要がある場合、自然派スキンケアによるエイジングケアが一つの選択肢です。

植物由来の成分を使用したスキンケア製品やオーガニック化粧品は、肌に優しく、長期的に使用することで肌の質感や弾力を改善する効果が期待できます。

例えば、抗酸化作用を持つビタミンCやレチノールが含まれる製品を使用することで、シワやたるみの予防が可能です。

また、マッサージや保湿を取り入れた日々のスキンケア習慣も、自然なエイジングケアの方法として有効です。

他の非侵襲的なリフトアップ施術の選択

インモードリフト以外にも、非侵襲的なリフトアップ施術は多く存在します。

例えば、ハイフ(HIFU)やレーザーリフトなどの施術は、肌の引き締め効果を得られる選択肢です。

これらの施術は、インモードリフトと同様にコラーゲン生成を促進し、肌を引き締める効果がありますが、それぞれ異なる技術を使用するため、健康状態や肌質に応じて選択することができます

医師と相談し、自分に最適な施術を見つけることが大切です。

自宅でできるリフトアップトレーニング

インモードリフトを避ける場合でも、自宅でできるリフトアップトレーニングを取り入れることで、日常的に肌の引き締め効果をサポートすることが可能です。

顔の筋肉を鍛えるフェイシャルエクササイズや、リンパマッサージを定期的に行うことで、顔のたるみを予防し、引き締め効果を得ることができます。

特に、顔の筋肉を意識的に動かすことで血行が促進され、肌の状態が改善される効果が期待されます。

自宅で手軽に実践できるため、時間がない人や施術を避けたい人におすすめの方法です。

まとめ


インモードリフトは効果的なリフトアップ施術ですが、特定の健康状態や肌質、施術のタイミングによっては、避けるべきケースがあります。

妊娠中や授乳中、皮膚疾患や心臓疾患がある場合、または敏感肌の方は、施術を避けることが推奨されます。

さらに、日焼け直後や他の美容施術を受けた後など、施術のタイミングも重要です。

これらのリスクを避けるためには、医師との相談を通じて適切な施術やケア方法を選ぶことが大切です。

もしインモードリフトが適さない場合でも、自然派スキンケアや非侵襲的な施術、自宅でのトレーニングなど、代替案は多くあります。

自分の状況に合わせた最適なケア方法を見つけ、安心して美肌を目指しましょう。

記事監修医師プロフィール

Willbe Clinic院長堀田 歩希

美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。