医療脱毛は8回でツルツルになるわけではない?回数別・部位別に効果を解説
医療脱毛は多くの人にとって効果的なムダ毛処理方法ですが、8回の施術で必ずしもツルツルの肌が手に入るわけではありません。
医療脱毛に通う回数や効果の現れ方には個人差があり、部位によっても必要な施術回数が異なります。
そこでこの記事では、医療脱毛が8回でどれくらいの効果が出るのか紹介します。
また、何回でどれくらいの効果があるかも解説していきます。
医療脱毛でツルツルの肌を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
医療脱毛は8回でツルツルになるわけではない?
医療脱毛の効果は個人差があります。
一般的に「8回でツルツルになる」と言われることが多いですが、これはすべての人に当てはまるわけではありません。
8回の施術でほとんどの毛が目立たなくなる方が多いですが、完全にツルツルの状態を目指すには、10回以上の施術が必要なこともあります。
これは、毛周期や毛の太さ、密度、部位によって異なるためです。
また、毛の再生能力やホルモンバランスの影響も大きく、特に男性のヒゲやVIOのように毛が濃く硬い部分では、より多くの回数が必要になることが多いです。
さらに、医療脱毛は一度の施術で全ての毛根にダメージを与えるわけではなく、成長期の毛にしか反応しないため、どうしても複数回の施術が必要となります。
医療脱毛は8回でどのくらい効果がある?回数別に比較
医療脱毛の効果は、回数に応じて徐々に現れてきます。
ここでは、回数別の脱毛効果について詳しく見ていきましょう。
- 1回目|ムダ毛が抜け始める
- 2〜3回目|毛が細くなる
- 5回目|自己処理が減る
- 8回目〜|ツルツルになり始める
それぞれの回数における効果を理解し、自分の目標に合ったプランを立てましょう。
1回目|ムダ毛が抜け始める
1回目の脱毛の効果は以下のとおりです。
- 脱毛後数日から1〜2週間で毛が抜け始める
- 照射された毛が自然に抜け落ちる
- 効果はまだ薄いが、初めての変化を感じる時期
初回の医療脱毛では、照射されたレーザーが毛根のメラニン色素に反応し、熱エネルギーが毛根にダメージを与えます。
その結果、毛は徐々に弱まり、施術後1〜2週間で自然に抜け始めます。
まだ目に見える大きな変化は少ないですが、毛の成長が遅くなるため、次の施術までの間にムダ毛が目立たなくなることが期待できます。
特に、成長期の毛に対する効果が高いため、初回脱毛は効果を感じやすいでしょう。
以下の記事では、医療脱毛1回目で感じられる効果について詳しく解説しています。
医療脱毛1回目で感じられる効果はどのくらい?効果を感じるまでの回数や効果を高める方法も解説
2〜3回目|毛が細くなる
2〜3回目の脱毛の効果は以下のとおりです。
- 毛の量が減少し、細くなる
- 毛の生える速度が遅くなる
- 毛穴が目立ちにくくなる
2〜3回目の施術をすると、毛がさらに細くなり、柔らかくなります。
この段階では、成長期の毛がターゲットとなり、毛根へのダメージが蓄積されるため、脱毛効果が徐々に顕著になります。
また、自己処理の頻度が減るため、カミソリ負けや肌荒れなどのトラブルが減少し、綺麗な肌を実感できるでしょう。
5回目|自己処理が減る
5回目の脱毛の効果は以下のとおりです。
自己処理の頻度が大幅に減少
毛が非常に細く、目立たなくなる
効果を実感し始める人が多い
5回目の施術後には、多くの人が自己処理の回数が劇的に減ったと感じます。
毛が非常に細くなり、密度も低くなるため、見た目にも変化が現れます。
この時点で、ほとんどの方が脱毛の効果を実感するようになるでしょう。
ただし、ツルツルの状態にしたい方は、まだ追加で施術が必要でしょう。
8回目〜|ツルツルになり始める
8回目以降の脱毛の効果は以下のとおりです。
- 毛がほとんど生えてこなくなる
- 肌がツルツルで滑らかになる
- 完全な脱毛効果が期待できる段階
8回目以降になると、ほとんどの毛が生えてこなくなり、肌がツルツルになる状態を実感できます。
ただし、部位や個人差により、追加の施術が必要な場合もあります。
十分な効果が得られなかった場合は、担当医師に相談するようにしましょう。
【部位別】医療脱毛で必要な回数の目安
医療脱毛で必要な回数は、部位によって異なります。
ここでは、それぞれの部位に対して、どの程度の回数が目安となるのかを解説します。
- 顔脱毛
- 脇脱毛
- 腹・背中・胸脱毛
- VIO脱毛
- 腕・足脱毛
部位別に必要な回数の目安を確認し、自分に合った施術計画を立てましょう。
顔脱毛
顔脱毛では、平均して8〜12回の施術が必要とされています。
顔の毛は細く、密度が高いため、効果を実感するまでに時間がかかることが多いです。
特に産毛のような薄い毛はメラニン色素の量が少ないため、レーザーが反応しにくく、照射回数が複数回必要となります。
以下の記事では、顔の医療脱毛の最適な回数について紹介しています。
顔の医療脱毛には何回の施術が必要?おすすめの頻度や回数を減らすコツについても解説
脇脱毛
脇脱毛では、通常5〜8回の施術が必要とされています。
脇の毛は濃く、太いため、比較的少ない回数で効果が現れやすい部位です。
多くの場合、5〜8回の施術でほとんどの毛がなくなり、自己処理が不要になることもあります。
ただし、毛量や個人の肌質により、追加の施術が必要になることもあります。
以下の記事では、脇の医療脱毛でおすすめのクリニックを紹介しています。
おすすめの脇の医療脱毛クリニック比較7選!選び方やメリットも紹介
腹・背中・胸脱毛
腹・背中・胸の脱毛には、8〜10回程度の施術が必要です。
これらの部位は毛が比較的薄く、広範囲にわたるため、効果を実感するまでには回数を重ねる必要があります。
特に背中は毛の密度が高く、毛根も深いため、効果を実感するまでに時間がかかるでしょう。
さらに、これらの部位は皮膚の厚みや面積が広いため、脱毛回数が増えることが多いです。
VIO脱毛
VIO脱毛には、平均して8〜12回の施術が必要です。
デリケートゾーンの毛は密度が高く、太いため、他の部位に比べて多くの照射回数が必要です。
また、デリケートな部分であるため、照射エネルギーを調整しながら慎重に行う必要があります。
そのため、効果を感じるまでには比較的多くの回数が必要です。
以下の記事ではVIO脱毛の自己処理の方法について解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
初めてのVIO脱毛で自己処理はどこまですれば良い?用意しておきたいアイテムや注意点も紹介
腕・足脱毛
腕や足の脱毛には、5〜10回程度の施術が必要とされています。
腕や足の毛は太さが均一であるため、他の部位に比べて比較的早く効果を実感できることが多いです。
ただし、これらの部位は日常的に紫外線を浴びやすいため、日焼け対策を徹底することが大切です。
また、毛が全くないツルツルになるまでには、さらに数回の施術が必要です。
以下の記事では、医療脱毛は何回で効果が現れるのかについて解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
医療脱毛は何回受ければ効果が出る?部位や回数ごとの効果も解説
医療脱毛が5回以上必要な理由
医療脱毛には、5回以上の施術が必要な理由がいくつかあります。
医療脱毛が5回以上必要な理由は以下のとおりです。
- 毛周期が関係しているから
- 毛の密度が関係しているから
- 毛の黒さが関係しているから
- 毛の深さが関係しているから
- クリニックの技術が関係しているから
それぞれの理由について詳しく解説します。
毛周期が関係しているから
医療脱毛の効果が発揮されるのは、毛が「成長期」にあるときです。
毛は「成長期」「退行期」「休止期」と呼ばれる3つの周期を繰り返します。
レーザー脱毛は、成長期の毛根のメラニン色素に反応して、ダメージを与える仕組みです。
しかし、すべての毛が同じタイミングで成長期にあるわけではないため、1回の施術で全ての毛根にダメージを与えることはできません。
そのため、毛周期に合わせて複数回の施術が必要となります。
通常、毛周期は数週間から数ヶ月のスパンで変わるため、最適なタイミングで施術を繰り返すことが求められます。
毛の密度が関係しているから
毛の密度が高い部分は、より多くの施術回数が必要です。
密度が高いということは、1平方センチメートルあたりの毛根の数が多いため、1回の施術で脱毛効果を実感するには限界があります。
さらに、毛が密集していると、レーザーのエネルギーが一部の毛根に集中してしまい、均一なダメージを与えるのが難しくなる可能性が高いです。
そのため、毛の密度が高い部位では、より多くの施術を重ねることで、すべての毛に均一な効果を届けられます。
例えば、ヒゲやVIOなどの毛が密集している部位は、他の部位よりも回数が多くなることが多いです。
毛の黒さが関係しているから
レーザー脱毛は、毛根に含まれるメラニン色素に反応して熱を発生させ、その熱で毛根を破壊する仕組みです。
毛が黒くて太い場合、メラニン色素の量が多いため、レーザーがより効率的に反応します。
しかし、薄くて色が淡い毛には反応しにくいため、何度も施術を重ねて少しずつ効果を高める必要があります。
また、日焼けした肌や色素沈着がある場合も同様で、皮膚自体のメラニンにレーザーが吸収されてしまい、効果が減少することがあります。
そのため、色素の濃さや皮膚の状態によっても施術回数が異なるのです。
毛の深さが関係しているから
毛根の位置や深さも、医療脱毛の効果に大きく関係しています。
例えば、太くて深い毛は、レーザーの光が毛根に届くまでに多くのエネルギーを必要とします。
特にVIOやヒゲなどの毛は深く、皮膚の奥深くに毛根があるため、浅い毛根に比べて施術の効果が現れるのに時間がかかることが多いです。
そのため、深い毛根には多くの施術回数を重ねることで、毛根に十分なダメージを与えることが重要になります。
この場合、適切なレーザーの種類と出力設定を選ぶことも大切です。
クリニックの技術が関係しているから
クリニックごとの技術や機器の性能も、必要な施術回数に影響を与えます。
例えば、最新のレーザー機器を使用するクリニックでは、効果的な脱毛が少ない回数で効果を実感できる場合があります。
一方、古い機器や出力の弱い機器を使用する場合、十分な効果を実感するためには施術回数が増えることもあります。
また、施術者の経験や技術によっても脱毛の効果は異なります。
正しい照射角度や適切な出力設定を行うことで、より効果的な施術が可能になります。
そのため、クリニックの選択も施術回数を減らすための重要なポイントです。
5回以上通っても脱毛効果が出ないときの対処法
5回以上通っても効果が感じられない場合、以下の対処法を試してみると良いでしょう。
- 毛周期に合わせて施術を受ける
- 肌荒れや日焼けをしないようにする
- 脱毛機器を変えてみる
- 剃り残しがない状態で施術を受ける
脱毛効果を早く出したい方は、これらの方法を試してみてください。
毛周期に合わせて施術を受ける
毛周期に合わせた施術を受けることが、脱毛効果を最大限に引き出すための基本です。
毛には「成長期」「退行期」「休止期」という周期があり、レーザーは成長期の毛根に最も効果的に反応します。
そのため、多くの毛が成長期にあるタイミングで施術を行うのが理想です。
毛周期に合わせて施術をしないと、成長期の毛根に十分なダメージを与えることができず、脱毛効果が得られにくくなります。
クリニックで毛周期に合わせた適切な施術スケジュールを計画してもらい、そのスケジュールに従って通うことが大切です
肌荒れや日焼けをしないようにする
脱毛期間中は、肌の状態を整えておくことが重要です。
特に、肌荒れや日焼けは脱毛効果を妨げる要因になります。
肌荒れがあるとレーザーが均一に照射されず、効果が半減してしまうことがあります。
また、日焼けした肌はメラニン色素が増加しているため、レーザーが毛ではなく肌に反応してしまい、十分な脱毛効果を実感することができません。
日頃から、日焼け止めクリームの使用や、日傘・帽子での紫外線対策を徹底しましょう。
以下の記事では、医療脱毛後の肌荒れが治らないときの対処法や目安期間を解説しています。
医療脱毛後の肌荒れが治らないときはどうしたら良い?症状に合わせた対処法や目安期間を解説!
脱毛機器を変えてみる
脱毛効果が感じられない場合、使用している脱毛機器が適していない可能性も考えられます。
クリニックで使用される脱毛機器にはさまざまな種類があり、それぞれに適した毛質や肌質があります。
例えば、アレキサンドライトレーザーは太くて黒い毛に効果的ですが、産毛や薄い毛にはダイオードレーザーやYAGレーザーがより適しているでしょう。
もし、現在の機器で十分な効果が得られていない場合、クリニックに相談して機器を変えてもらうことを検討しましょう。
最新のレーザー機器は、より短時間で高い効果を発揮することが期待できます。
以下の記事では、医療脱毛機械はどれが良いのかについて解説しています。
医療脱毛の機械はどれが良い?13種類の機械やレーザーの種類を解説
剃り残しがない状態で施術を受ける
施術前には、必ず脱毛部位の毛を剃っておく必要があります。
剃り残しがあると、レーザーが毛の表面に反応してしまい、毛根に十分なエネルギーが届かないため、脱毛効果が低下することがあります。
また、剃り残しの毛がレーザーに反応すると、肌に熱を持たせて火傷のリスクが高まることもあります。
剃り残しがないよう、電動シェーバーなどを使用して丁寧に処理してから施術を受けるようにしましょう。
まとめ
この記事では、医療脱毛を回数別・部位別に効果を解説しました。
医療脱毛には、8回の施術で効果が出る人もいれば、さらに多くの施術が必要な場合もあります。
肌質や毛質、毛周期などの個人差によって脱毛効果は異なるため、自分に合った施術計画を立てることが重要です。
この記事を参考に、正しいケアやタイミングを守り、適切な回数の医療脱毛を受けましょう。
記事監修医師プロフィール
美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。
