2025年2月26日

介護脱毛とは？必要性やメリットとデメリットについて詳しく解説

近年、介護脱毛に関心を持つ方が多くなっています。

超高齢化社会となった今、介護する側や介護される側になった場合について考えることが多くなったことが理由の1つでしょう。

介護は介護する側だけでなく、介護してもらう側にも精神的な負担が伴います。

負担を少しでも軽減するために、介護脱毛を検討する方が増えているのかもしれません、

この記事では、介護脱毛の必要性やメリット・デメリットについて詳しく解説します。

介護脱毛に関して知識を得たいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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介護脱毛とは？なぜ介護脱毛が必要になる？

介護脱毛とは、主に排泄時の清潔さを保つために、VIOなどデリケートゾーンの脱毛をすることです。

介護される側となる前に脱毛しておくことで、排泄時の介護負担を減らし、デリケートゾーンのムレやかゆみの原因を避けられるというメリットがあります。

高齢化社会となった日本では、家族に介護の負担をかけたくないと思う方は多く、介護脱毛は40代以降の年代の方から注目されています。

介護脱毛の施術方法

介護脱毛の施術方法には3種類あり、それぞれ効果や痛みなどが異なります。

介護脱毛の方法	医療レーザー脱毛	光脱毛	ニードル脱毛
効果	抜け落ちやすくする	毛の再生を抑制する	一度の施術で生えてこなくなる
痛みの度合い	ゴムで弾かれたような痛み	人によっては痛みを感じる	強い痛みを感じやすい
施術回数	5～8回	10～20回	3～8回
施術間隔	1～3ヶ月	2週間～3ヶ月	2ヶ月前後

それぞれの方法について、詳しく解説します。

医療レーザー脱毛

医療レーザー脱毛の特徴は以下のとおりです。

施術できるのは医療機関のみ
毛母細胞にダメージを与える
長期間維持しやすい
瞬間的な痛みがある
白髪の脱毛は不可

医療レーザー脱毛は、医療機関のみに認められた脱毛方法で、メラニンに反応するレーザーを用いた施術です。

毛を作る毛母細胞にダメージを与えるため、毛が生えづらくなり、生えた毛は抜け落ちやすくなるのが特徴です。

毛が成長する毛周期に合わせて、複数回の施術を受けることで脱毛効果がアップします。

輪ゴムで弾かれるような瞬間的な痛みはありますが、医療機関であるため麻酔クリームなどを使用してもらうことが可能です。

ただし、脱毛効果の高い医療レーザーですが、メラニン色素を含まない白髪の脱毛には向いていません。

そのため、白髪が多くなってしまう前に施術を受けることをおすすめします。

光脱毛

光脱毛の特徴は以下のとおりです。

エステサロンで施術できる
毛が生える抑制効果がある
痛みが少ない
施術回数が多い
施術をやめると毛が生える可能性がある

光脱毛は、フラッシュ脱毛と呼ばれることもあり、エステサロンで施術を受けられます。

医療レーザー脱毛と比較すると照射レベルは低く、脱毛の中では比較的痛みが少ないことが特徴です。

ただし、太い毛や硬い毛は痛みを強く感じる可能性があります。

光脱毛は、毛の再生を抑制し、減毛効果が目的です。

ムダ毛は目立たなくなるものの、施術をやめると、再びムダ毛が生えて来る可能性があります。

自己処理が不要になるまでには、施術回数が多くなることが考えられるでしょう。

ニードル脱毛

ニードル脱毛の特徴は以下のとおりです。

脱毛効果が高い
強い痛みを感じやすい
施術に時間がかかる
脱毛後は毛が生えない
白髪でも脱毛可能

ニードル脱毛は、電気脱毛や針脱毛と呼ばれることもあります。

毛穴の1つずつに針を刺し、電気を流し毛根ごと破壊する脱毛方法です。

針と電気を使うことで痛みを感じる方が多く、毛穴ごとに施術が必要なため、他の脱毛方法と比べて施術に時間がかかります。

毛根を破壊してしまうため、数日で毛が抜け落ち、再び生えてくることはありません。

ただし、見えていない成長前の毛を脱毛する必要があるため、毛周期に合わせて複数回施術を継続しなければなりません。

なお、ニードル脱毛はメラニン色素に反応させる脱毛方法ではないため、脱毛したい箇所に白髪がある方にはおすすめの脱毛方法です。

介護脱毛の部位

介護脱毛の主な部位といえば「VIO脱毛」です。

VラインやIライン、Oラインの3部位を含めた総称ですが、それぞれの介護脱毛には意味があります。

具体的な部位や、介護脱毛のメリットを詳しく解説します。

Vライン

Vラインは、足の付け根とデリケートゾーンの上部を指し、正面から見たときに三角形となる部分です。

VIOの中でも毛量が多く、範囲が広い部位です。

介護用おむつをつけた際にムレや臭いの原因となりやすいため、Vラインの脱毛によって快適に過ごしやすくなります。

Vラインすべての毛を脱毛する「ハイジニーナ」が衛生上おすすめですが、抵抗がある方は、毛量を減らしたり、毛を細くしたりする方法もあります。

Iライン

Iラインは、足の付け根から肛門手前までの、粘膜の部分を除いた陰部の両側に生える毛の部分を指します。

男性の場合は、睾丸から肛門手前までの縦ラインがIラインと呼ばれています。

排尿により汚れやすいIラインは、雑菌が繁殖しやすく、軟便になると毛と便が絡んでしまう可能性があります。

衛生面からも、Iラインの脱毛はおすすめです。

特に、Iラインが性器と近い女性は、感染症の防止にも効果的です。

排泄介助が必要になった際、介護者も拭き取りのケアがしやすくなり、お互いにストレスの軽減につながると考えられます。

Oライン

Oラインは、粘膜を除く肛門周辺の部分を指します。

自己処理が難しい場所でもあり、人によって毛量も異なります。

毛量が多いと便が絡みやすくなり、ムレや臭い、雑菌の繁殖のリスクが考えられます。

Oラインを脱毛していれば感染症のリスクを減らし、「排便後のケアを受けているのに臭いが残る」といったストレスも軽減できるでしょう。

排便や生理の臭いが気になる場合には、Oラインの脱毛がおすすめです。

介護脱毛のメリット

介護脱毛には、以下のようなメリットが挙げられます。

衛生的な状態が保てる
肌トラブルを予防できる
排泄介助がしやすい
臭いを軽減できる
介護で双方の負担を軽減できる

介護は、介護する側もされる側もストレスを感じる傾向があります。

介護脱毛は、さまざまなメリットからストレスを軽減できる可能性があります。

各メリットについてそれぞれ詳しく解説していきます。

衛生的な状態を保ちやすい

介護におけるVIO脱毛は、排尿や排便による雑菌や感染症を防ぐことができ、衛生的な状態で過ごせるというメリットがあります。

排泄介助で拭き取りが不十分な場合、不衛生なだけでなく、不快感を感じながら過ごすことになってしまいます。

介護脱毛をしておくと排泄後の処理もしやすくなり、臭いやムレ、かゆみなどの悩みが軽減されるでしょう。

肌トラブルを予防できる

介護脱毛には、肌トラブルを予防できるというメリットもあります。

介護生活でおむつが必要になると、長時間にわたり着用することもあるため肌荒れや痒みなど肌トラブルを起こしやすいです。

排尿や排便が毛に絡まると簡単な洗浄では取れにくく、何度も拭くことで皮膚の弱いデリケートゾーンに傷がついたり、肌がただれたりしてしまいます。

デリケートゾーンの肌トラブルを予防し、おむつ交換時の介護者の負担を軽くするためにも、介護脱毛がおすすめです。

排泄介助しやすくなる

介護脱毛をしておくと、排泄介助がしやすくなり、介護者の負担を軽減できます。

介護は、専門職の介護士が行うとは限らず、家族の介護を受けるケースも考えられます。

そのため、場合によっては排泄介助が思うようにできないケースもあるでしょう。

介護脱毛をしていれば、介護に不慣れな方でも排泄介助がしやすくなるメリットがあります。

また、介護施設に入っても十分な排泄介助を受けられない可能性があり、介護脱毛しているほうが、快適な時間を過ごしやすくなると考えられます。

臭いの軽減効果がある

介護が必要な状態になると自分では排泄後の処理がうまくできなくなり、臭いで周りに不快感を与える可能性があります。

介護脱毛をしていれば、介護でおむつが必要になった場合でも不快な臭いが軽減できるため、本人だけでなく介護者にとっても負担が少なくなるでしょう。

便や排尿を含んだおむつは衣服や寝具にも臭いが染みつきやすくなるため、洗濯をする家族の負担軽減にもつながります。

介護の際双方の負担を軽減できる

介護脱毛は、排泄介助の時間短縮につながり、介護される側とする側の双方に負担軽減のメリットがあります。

介護される側にとっては、心理的な負担や環境へのストレスが減ると考えられます。

また、介護する側は、陰部の洗浄や排泄介助がしやすくなり、労力が軽減されるでしょう。

介護脱毛のデメリット

介護で双方の負担を軽減できる介護脱毛ですが、以下のようなデメリットも挙げられます。

費用がかかる
脱毛施術で痛みを伴う
脱毛に躊躇する
施術完了までに時間がかかる

それぞれ詳しく解説するので、介護脱毛を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

費用がかかる

介護脱毛には、医療脱毛やエステ脱毛がありますが、施術が複数回必要であり費用がかかる点はデメリットといえるでしょう。

また、介護脱毛は自由診療にあたるため、健康保険の適用外で全額自己負担です。

そのため、医療費控除として利用することもできません。

しかし、実際に介護の精神的負担は大きなもので、排泄介助で時間がかかればかかるほど、ストレスを感じてしまう方は少なくありません。

介護脱毛における施術費用を、余計な出費と捉えるか、将来に向けた必要な費用と捉えるかによって、デメリットへの考え方は異なるのではないでしょうか。

施術には痛みを伴う

介護脱毛は、痛みを伴う施術になる可能性があるため、痛みに弱い場合はデメリットと感じる方も多いのではないでしょうか。

特に、VIO脱毛の施術部位は、皮膚が薄いだけでなく骨や神経の近くです。

また、陰部の毛は太く濃い毛が多いため、痛みを感じやすい傾向があります。

そのため、痛みに弱い方は、麻酔クリームや笑気麻酔を使用して、介護脱毛を受けることをおすすめします。

また、テスト照射で痛みの程度を確認できるため、我慢できないような痛みなら、照射レベルを下げてもらうと、痛みを軽減できるでしょう。

施術自体を躊躇することも多い

介護脱毛は、デリケートゾーンの施術であるため、恥ずかしさで躊躇してしまう方は少なくありません。

しかし、女性が施術を行うクリニックが多く、紙ショーツやタオルなどでデリケートゾーンを隠しながら施術するケースもあります。

対応は施術を受けるクリニックやサロンによって異なるため、カウンセリングで施術方法をしておくことがおすすめです。

また、施術経験が豊富なクリニックやサロンでは、体型や毛量など、多くの方の症例を取り扱っているため、必要以上に恥ずかしがることはありません。

施術完了まで時間がかかる

介護脱毛は、脱毛効果を高めるためにも複数回の施術が必要です。

そのため、施術がすべて終わるまでに時間がかかることをデメリットと感じる方もいます。

一般的に、医療脱毛では5〜10回、サロン脱毛では20〜30回の施術が必要です。

医療脱毛の方が1回あたりの施術料は高い傾向にありますが、施術回数が少ない分、費用の総額は抑えられるでしょう。

介護脱毛に関するよくある質問

介護脱毛に関するよくある質問をまとめました。

介護脱毛に不安な点がある方は、参考にしてください。

介護脱毛はどこまでするべきですか？

介護脱毛として考えるなら、VIOの脱毛がおすすめです。

VIO脱毛を受けることで、介護される側もする側も負担を軽減できます。

しかし、ハイジニーナに対して抵抗を感じる日本人は多く、健康な間に温泉などへ行くことを考えると、VIO脱毛に踏み切れない方は少なくありません。

ハイジニーナに抵抗があるなら、IラインとOラインの脱毛を行い、Vラインは毛量を抑えるだけでも介護が必要になったときの負担軽減につながるといえるでしょう。

介護脱毛は白髪でもできますか？

医療レーザーや光脱毛は、メラニンに反応する仕組みであるため、白髪には反応しません。

ニードル脱毛であれば白髪でも脱毛できますが、施術時間がかかり、痛みによる身体的な負担も伴います。

介護脱毛を検討するなら、陰部の毛に白髪が生える前の施術がおすすめです。

早い方なら、40代からアンダーヘアに白髪が混じるようになります。

白髪が少ないときなら、医療レーザーや光脱毛による介護脱毛が可能です。

介護脱毛を検討しているなら、早めの施術がおすすめです。