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熱破壊式の医療脱毛とは?蓄熱式との違いやメリット・デメリットを解説

医療脱毛を検討しているけれど、熱破壊式や蓄熱式などの違いがわからない人も多いのではないでしょうか。

熱破壊式と蓄熱式では特徴が異なります。

この記事では、熱破壊式の医療脱毛について詳しく解説していきます。

また、蓄熱式との違いや、それぞれのメリット・デメリットも解説していきます。

どちらにもメリットがあるからこそ、デメリットも比較し自分にあった脱毛方法を選びましょう。

現在医療脱毛を検討中の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

熱破壊式の医療脱毛とは?


熱破壊式の医療脱毛とは、毛を生やす機能がある毛母細胞にアプローチする方法です。

効果が比較的高く1回の照射に高いエネルギーを使用するため、照射後2〜3週間後には毛が抜けてきます。

熱破壊式は、腕や手に生えてくるような産毛よりも、VIOやワキなどの濃く太い毛に対して効果的です。

これまで熱破壊式以外の脱毛をしても、毛が濃いから効果がないと思っていた方は熱破壊式の医療脱毛を試してみてください。

蓄熱式の医療脱毛とは?


蓄熱式の医療脱毛は、毛を包んでいる組織に熱を蓄積させてアプローチする脱毛方法です。

毛根部分に加えて、皮膚の表層近くの毛母細胞に栄養を送る機能があるバルジ領域を破壊することで脱毛します。

熱破壊式よりも緩やかなスピードで脱毛効果を実感でき、毛が抜けていくまでの期間は約3〜4週間程度です。

蓄熱式は産毛などの細い毛に対して効果的で、広範囲に効果をもたらします。

熱破壊式と蓄熱式の医療脱毛の違い


実際、熱破壊式も蓄熱式も脱毛効果がありますが、比較すると異なる点が多くあります。

中でも気になるのは即効性や、痛みの程度なのではないでしょうか。

早く効果が出ても、痛いのは避けたいと思う方や多少痛くても早く効果を出したい方ではおすすめできる脱毛方法が異なります

熱破壊式と蓄熱式の脱毛方法を比較した表は以下のとおりです。

脱毛方法 熱破壊式 蓄熱式
照射方法 高いエネルギーで短時間に照射 低出力のエネルギーでゆっくりと照射
照射ターゲット 毛根にある毛母細胞・毛乳頭 毛根とバルジ領域
効果を実感するまで 短期間 熱破壊式より長い
施術の痛み 蓄熱式よりも痛い 肌に優しいため感じにくい

どちらの方法も永久脱毛が可能ですが、脱毛が完了する期間には個人差があるため注意しましょう。

熱破壊式の医療脱毛のメリット・デメリット


熱破壊式と蓄熱式の違いがわかっても、いったいどっちを選べば良いのだろうと決めかねている人もいるかもしれません。

その場合、それぞれのメリットを把握しておくことが重要です。

ここでは、熱破壊式の医療脱毛のメリットとデメリットについて解説していきます。

熱破壊式の医療脱毛のメリット

ここからは、熱破壊式の医療脱毛のメリットについて解説していきます。

熱破壊式の医療脱毛のメリットとして以下の3つが挙げられます。

  • 濃くて太い毛ほど効果を実感しやすい
  • 即効性が高い
  • 脱毛が完了するまでの期間が短い

先ほど紹介した熱破壊式の特徴を踏まえて、メリットを見ていきましょう。

濃くて太い毛ほど効果を実感しやすい

濃くて太い毛には、熱破壊式の脱毛方法がより効果を実感しやすいです。

熱破壊式の脱毛方法では、メラニン色素が多ければ多いほど高いエネルギーの照射ができます。

そのため、脇やVIOなどの濃い・太い毛には熱破壊式がおすすめです。

即効性が高い

熱破壊式は、メラニン色素の濃い部分により高いエネルギーでアプローチしてくれることから、即効性も高い脱毛方法になっています。

毛母細胞や毛乳頭を破壊できるので、そこから新しい毛が成長することはなくなり、抜け落ちていくスピードも早いです。

脱毛が完了するまでの期間が短い

高いエネルギーで、毛母細胞にダメージを与えられる熱破壊式は脱毛完了までの期間が短いのもメリットの1つです。

何回も通いたくない方や、間に合わせたい予定がある方は熱破壊式で短期間での脱毛完了を目指すと良いでしょう。

熱破壊式の医療脱毛のデメリット

次に、熱破壊式の医療脱毛のデメリットについて解説していきます。

熱破壊式の医療脱毛のデメリットは以下の3つです。

  • 産毛の脱毛には向いていない
  • 痛みを伴う
  • 色黒だと脱毛の効果を感じにくい

それぞれ詳しくみていきましょう。

産毛の脱毛には向いていない

濃くて太い毛に効果があるのであれば、産毛も簡単に脱毛できると思う方もいるかもしれませんが、熱破壊式は産毛の脱毛には不向きです。

メラニン色素に反応するという特徴から、薄くて細い産毛には反応しにくく、濃い毛よりも脱毛効果を得られにくいです。

痛みを伴う

メラニン色素が濃いほど高い出力で照射できるため、濃ければ濃いほど、太ければ太いほど痛みを感じやすくなります。

照射は一瞬ですが、照射される度に輪ゴムで弾くような痛みが生じます。

色黒だと脱毛の効果を感じにくい

色黒や日焼けをした肌の場合、効果を感じにくいまたは脱毛ができない可能性があります。

メラニン色素に反応するため、照射する度に毛だけでなく肌にも反応し肌の温度も徐々に上がっていきます

場合によっては火傷の危険性もあることから、熱破壊式以外の方法を検討しなければならないかもしれません。

蓄熱式の医療脱毛のメリット・デメリット


蓄熱式の医療脱毛のメリットとデメリットについて、解説していきます。

熱破壊式とは効果が異なる蓄熱式ですが、こちらもメリットとデメリットがあります。

部位によっても向き不向きがあるため、脱毛したい箇所にあわせて選ぶと良いでしょう。

熱破壊式のメリット・デメリットと比較しながら、蓄熱式とどちらが自分にあっているのかをみていきましょう。

蓄熱式の医療脱毛のメリット

蓄熱式の医療脱毛のメリットについて、解説していきます。

蓄熱式のメリットは以下の3つです。

  • 痛みにくい
  • 対応できる肌質が幅広い
  • 産毛や細い毛にも効果を発揮しやすい

蓄熱式は敏感肌の方や、痛みに弱い方におすすめの脱毛方法です。

メリットを1つずつみていきましょう。

痛みにくい

熱破壊式と比べて比較的肌に優しいのが蓄熱式の脱毛方法のメリットの1つです。

熱破壊式であれば最高で250℃の熱を発生させますが、蓄熱式であれば70℃程度なので、痛みを感じにくいです。

対応できる肌質が幅広い

色黒の方や敏感肌の方でも、蓄熱式の脱毛方法なら受けられます。

熱破壊式の脱毛方法を断念せざるを得ないとなった場合でも、蓄熱式の脱毛であれば施術可能です。

心配な方は、カウンセリングで相談をしてみると良いでしょう。

産毛や細い毛にも効果を発揮しやすい

熱破壊式では不向きとされていた産毛や細い毛の脱毛は、蓄熱式の脱毛方法であれば効果を得られやすいです。

メラニン色素が少なくても反応するため、腕や脚などの薄い毛をなくしたいと考えている方におすすめです。

蓄熱式の医療脱毛のデメリット

次、蓄熱式の医療脱毛のデメリットについて、解説していきます。

蓄熱式の医療脱毛のデメリットは以下の2つです。

  • 効果が出るまでの期間が長い
  • 濃くて太い毛には効果を実感しにくい

蓄熱式の医療脱毛は肌に優しいイメージがある一方、即効性を求める方には少しもの足りないと感じるかもしれません。

デメリットについても、詳しく解説していきます。

効果が出るまでの期間が長い

蓄熱式の脱毛方法は出力が低い分、即効性には欠けるため脱毛の効果を得るまでにある程度期間を要します。

熱破壊式のように短期間で脱毛の効果を実感できないため、効果がないと思われがちですが、最終的には熱破壊式同様脱毛は可能です。

濃くて太い毛には効果を実感しにくい

蓄熱式の脱毛方法は薄い毛にも反応し綺麗になる効果はあるものの、濃くて太い毛の脱毛には効果を発揮しにくいです。

メラニン色素の濃い毛を脱毛できないわけではありませんが、熱破壊式のような脱毛効果は見込めない可能性があります。

熱破壊式の医療脱毛はこんな人におすすめ


医療脱毛において、熱破壊式がおすすめな人の特徴を解説していきます。

熱破壊式の医療脱毛がおすすめの方の特徴は、以下の3つです。

  • 毛の色が濃いひと
  • 痛みへの不安が少ない人
  • 脱毛を早く終わらせたい人

熱破壊式の良さは、濃く太い毛にも高いエネルギーでアプローチできる部分です。

まずは熱破壊式がおすすめの人の特徴をそれぞれみていきましょう。

毛の色が濃い人

熱破壊式の脱毛は、濃くて太い毛へのアプローチを得意とします。

そのため、毛が濃いかたや、濃い部分を脱毛したいという方は熱破壊式を選びましょう。

特にVIOや脇の毛は、熱破壊式の脱毛方法が効果的とされています。

ただし、地肌が黒い方は、場合によって施術できない可能性もあります。

痛みへの不安が少ない人

熱破壊式の脱毛は、メラニンが多ければ多いほど出力は高くなるので、人によっては痛みが強くなる傾向にあります。

痛みへの不安が少ない方や、痛くても濃い毛を脱毛したい方は熱破壊式がおすすめです。

デリケートゾーンなどは初めはかなり痛みを感じるかもしれませんが、慣れてくると平気という方もいます。

脱毛を早く終わらせたい人

脱毛をできるだけ早く終わらせたい方は、高いエネルギーで即効性のある熱破壊式の脱毛方法がおすすめです。

施術から3週間ほどである程度抜け落ちていくため、短期間で完了します。

継続することで、毛周期が異なる毛も含め脱毛でき永久脱毛が可能になります。

蓄熱式の医療脱毛はこんな人におすすめ


蓄熱式の医療脱毛がおすすめの人の特徴は以下のとおりです。

  • 産毛や細い毛を永久脱毛したい人
  • 肌に負担をできるだけかけたくない人
  • 少し毛のある期間があっても良い人
  • 肌の痛みに弱い人

熱破壊式は照射エネルギーの高さから、即効性がある分痛みをともなう脱毛方法でした。

一方で蓄熱式の脱毛は、比較的どのような肌質の方でも受けられて、痛みも少ないです。

比較しながらおすすめの人をみていきましょう。

産毛や細い毛を永久脱毛したい人

蓄熱式は、産毛や細い毛の脱毛を得意としているため、腕や脚などの細かい毛を完全に脱毛したい方におすすめです。

産毛は目立ちにくいものの、脱毛することでより肌が綺麗に見えます

お顔であれば、メイクのりの違いを実感できるでしょう。

肌に負担をできるだけかけたくない人

医療脱毛は肌が荒れるというのを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、蓄熱式の脱毛であれば対応できる肌質が多いため負担が少ないです。

照射後に肌のトラブルが発生しにくいだけでなく、元々肌トラブルがある方でも受けられます。

少し毛のある期間があっても良い人

蓄熱式は熱破壊式のような即効性がないため、脱毛を開始しても一定期間は毛がある状態になります。

今すぐ脱毛したいという場合でなければ、蓄熱式の脱毛で産毛などの細かい毛も丁寧に脱毛できるためおすすめです。

もしすぐにでも脱毛したい方は、熱破壊式の脱毛方法も検討しましょう。

肌の痛みに弱い人

肌の痛みに弱い方や、痛みが心配な方は蓄熱式の脱毛方法がおすすめです。

照射の出力が比較的低く、肌へのダメージも熱破壊式より軽いです。

蓄熱式でも肌の痛みが気になる方は、麻酔クリームなど痛みが軽減できる方法がないか相談してみましょう。

取り扱いがあれば、対応してもらえます。

主な医療レーザーの種類


医療脱毛の中には、蓄熱式と熱破壊式という2つの方法がありました。

医療レーザーにも種類があります。

ここでは主な3つのレーザーについて、それぞれ特徴を比較していきます。

レーザーの種類 アレキサンドライト ダイオード ヤグ
波長 755nm 800〜940nm 1064nm
レーザーが届く深さ 浅い 中くらい3 深い
黒色への反応 強い 中くらい 弱い
痛みの程度 ダイオードより強い・ヤグより弱い アレキサンドライトより弱い アレキサンドライトより強い
得意な毛の特徴 濃く太い毛 濃く太い毛・産毛 濃く太い毛
苦手な毛の特徴 産毛 毛根の深い毛 -

医療脱毛の中でも、レーザーの特徴から選ぶ方法もあります。

施術を受ける前に、どのようなレーザーを使用しているのか、選べるのかなど気になる部分はあらかじめ聞いておくと良いでしょう。

まとめ


この記事では、熱破壊式の医療脱毛について詳しく解説していきました。

医療脱毛には、熱破壊式と蓄熱式の2種類があり、それぞれ特徴が異なるため、自分に合っている方法を選ぶことが大切です。

より効率良く脱毛するためにも、医療レーザーの違いについても把握しておくと良いでしょう。

医療脱毛を検討している方は、この記事を参考に脱毛方法を選んでみてください。

記事監修医師プロフィール

Willbe Clinic院長堀田 歩希

美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。