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医療脱毛はどれくらいで効果を実感できる?部位別・回数別に脱毛効果を解説


医療脱毛を受ける際に、「効果を実感するまでにどのくらいかかるのか」について気になる方も多くいるでしょう。

脱毛効果は、部位ごとに効果を感じる回数が異なります。

また、施術部位の毛質にも関係しているため、脱毛機器についても知っておくことが大切です。

そこでこの記事では、医療脱毛はどのくらいで効果を実感できるか、回数・部位別にみられる毛の状態などを解説しています。

また、脱毛効果を最大限実感するための方法も紹介しています。

医療脱毛の効果は1回では得られない


大前提として、医療脱毛の効果は1回では得られません。

なぜなら、毛の成長サイクルである「毛周期」が関係しているからです。

毛周期は、「成長期」「退行期」「休止期」の時期を繰り返しており、医療レーザーは成長期の毛に対してのみ効果があります。

身体の表面に見える成長期の毛は、全体の約10-2020%といわれています。

また、同時に生えていても1本ごとの毛周期は異なるため、1回だけの施術で完全な脱毛は難しいでしょう。

【回数別】医療脱毛で得られる効果・毛の状態


医療脱毛で得られる効果・毛の状態は、回数によって以下のように感じやすいです。

  • 1回目|毛が抜け始める
  • 2〜3回目|毛が細くなる
  • 4〜7回目|自己処理の頻度が減る
  • 8回目以降|自己処理がほぼ不要になる

それぞれ詳しく解説していきます。

1回目|毛が抜け始める

施術1回目では、施術後2〜3週間で毛が抜け始め、自然にどんどん抜け落ちていきます。

しかし、今まで生えていた毛がなくなるだけなので、脱毛の効果がほとんどないといえます。

脱毛後は、処理されていなかった退行期と休止期の毛が成長します。

新たな成長期の毛を揃えるために、次の施術まで2〜3ヶ月ほど期間を空けなければなりません。

新しい毛が生えてくることに不安を感じやすいですが、1回の施術で100%の脱毛効果を得ることはできないので安心してください。

また、次回の施術まで自己処理を継続することが大切です。

2〜3回目|毛が細くなる

施術2~3回目では、毛が細くなり毛量が減り始めるため、最初の脱毛よりも毛が抜け落ちる効果を実感しやすいでしょう。

2回目以降に生えてくる毛は、1本ずつ細い毛になるため、「ムダ毛がなくなっていく」と感じる方も少なくありません。

施術前と比べて毛が柔らかくなっているため、肌を傷つけないような優しく自己処理を続けることが大切です。

4〜7回目|自己処理の頻度が減る


施術4~7回目では、自己処理の頻度が減るほど、脱毛部分の毛が薄くなります。

脱毛を繰り返すことで毛周期がまばらとなり、新たに生えてくる毛の量が減るでしょう。

肌は触り心地が良く、細く薄い毛に見えます。

ただし、完全な脱毛ではないため、施術が完了するまでクリニックへ通いましょう。

8回目以降|自己処理がほぼ不要になる

施術8回目以降は全体的に毛が薄くなるため、自己処理がほとんど不要となります。

太かった毛は抜け落ちて、細い毛も生えづらい状態になります。

もともと体毛が薄い方は、近づいて見ないとわからないなど、脱毛効果を強く実感できるでしょう。

しかし、全身の脱毛がしたい方は、10回以上施術が必要です。

【部位別】施術5回目で得られる脱毛効果・毛の状態


ここでは、施術5回目で得られる脱毛効果を、以下の部位ごとに解説していきます。

  • 胸・お腹
  • VIO

それぞれ詳しく解説します。

顔表面の毛は、施術5回目で一通り抜けているため、次の施術までの自己処理が楽になります。

顔は、メラニン色素が少なく細い産毛が多い部分であり、少ない施術回数でも効果を得やすいことが特徴です。

ただし、レーザー照射1回だけでは、毛が抜け落ちない可能性があります。

自己処理をなくしたい、産毛までしっかりなくしたいと考えている方は、10回以上の施術を検討しましょう。

脇の脱毛では、施術5回目で自己処理が楽になる方が多いです。

ただし、個人差があるため6回目で効果を感じる方もいます。

脇は、メラニン色素が多いため、濃く太い毛が密集して生えている箇所です。

熱の発生効率が高いことから、施術回数を重ねるごとに毛が薄くなり脱毛を実感しやすくなります。

ただし、完全に脱毛をしたい場合は、8回以上施術を受けるのがおすすめです。


腕の脱毛では、施術5回目で自己処理が楽になる程度の薄さになります。

腕は、メラニン色素が多いですが、毛が密集していないため、目に見える効果を実感できるでしょう。

しかし、脱毛の施術プランは、肘上・肘下・肘の部位でわかれていることもあります。

肘の箇所によって毛質が異なるため、一部の毛が残るかもしれません。

つるんとした腕にしたい場合は、8回以上の施術を目安にしてください。

また、腕全体を含むプランを用意しているクリニックに受診するのがおすすめです。

胸・お腹

胸やお腹の脱毛では、施術5回目で薄く目立たなくなるため、自己処理が楽になります。

胸は細い産毛が多い部位で、お腹は多様な毛質が混在している部位です。

そのため、施術の仕上げにムラができることがあります

5回目の施術で違和感を覚えた際は、クリニックに相談しましょう。

全体的にきれいにしたい場合は10回程度が目安です。

VIO

VIOの脱毛では、VラインとI・Oラインで、脱毛効果が少し異なります。

いずれも皮膚が薄いデリケートな箇所なため、求める仕上がりになるまでの必要回数にも注意が必要です。

ここからは、VIOの脱毛で得られる効果について、それぞれ詳しく解説していきます。

Vライン


Vラインでは、5〜6回目で効果を実感できる方が多く、自己処理が楽になります。

Vラインの毛はメラニン色素が多いため、濃く太い毛が密集して生えている部位です。

熱の発生効率も高いため、少ない回数でも毛量を減らせます。

ツルツルな仕上がりを希望する場合は、8回以上の施術が必要です。

I・Oライン

I・Oラインでは、5回目の施術で自己処理がラクだと感じる方もいますが、5〜8回目の施術で感じる方もいます。

I・Oラインは、少ない毛量で濃く太い毛が生えている部位であるため、脱毛効果を感じやすいでしょう。

しかし、色素沈着しやすい箇所でもあるため注意が必要です。

色素沈着を起こしている肌は、メラニン色素が多くなっているため、レーザーが反応しやすくなります。

I・Oラインをツルツルな仕上がりにしたい場合は、施術回数10回以上を目安にしましょう。

医療脱毛の効果が異なる理由


医療脱毛の効果が異なる理由は、以下のとおりです。

  • 生え変わる時期が異なるから
  • 毛の質が異なるから
  • 肌の色が関係しているから
  • 使用するレーザーによって変わるから

各理由について詳しく解説していきます。

生え変わる周期が異なるから

毛髪サイクルである「毛周期」は、毛全体ではなく「1本ずつ・毛質・部位」などによってサイクルが異なります。

生え変わる時期を考慮せず、間隔を短くしたり長くしたりすると、脱毛効果を感じにくくなりかねません。

たとえば、毛が生えていない時期(休止期)に施術しても、メラニン色素を含んだ毛が成長しておらず、効果を実感しにくいです。

そのため、生え変わる時期を計算して施術を受けるようにしましょう。

毛の質が異なるから

医療レーザーの効果は、「太さ」「毛根の深さ」「濃淡」が関係しています。

まず、毛が細いとレーザー範囲が小さくなり、脱毛に効果的なレーザー量を毛が吸収してくれません。

次に、脇やヒゲなどの毛深い箇所は、レーザーが届きにくくなります。

そして、毛の色が薄い場合、十分なメラニン色素がないために効果が出にくい傾向にあります

そのため、カウンセリングや診察で毛質をしっかりと判断してもらいましょう。

肌の色が関係しているから


医療レーザーで効果が出にくい肌は、「日焼けによる褐色肌」「茶色や黒色の色素沈着がある肌」です。

日焼けをした肌や色素沈着した肌は、多量のメラニン色素が生成されています。

メラニン色素が多い部位は、レーザー脱毛の効果を感じにくい可能性が高いため、対応を変えてもらいましょう。

使用するレーザーによって変わるから

脱毛は、使用するレーザーによっても効果が異なります。

そのため、「毛の太さ・濃さ・深さ」に対して適切なレーザー機器を選びましょう

脱毛に用いられるレーザー機器は、以下の3種類です。

種類 特徴
ヤグレーザー 深く濃い毛に効果的
ダイオードレーザー 日焼けした肌、柔らかい毛、太い毛にも効果あり
アレキサンドライトレーザー 薄い毛や細い毛にも効果あり


ヤグレーザーは、毛根までしっかりとレーザーが届くため、毛深いヒゲや脇の部位に効果的です。

ダイオードレーザーは、中間〜太い毛がある腕や脇の部位に効果的で、日焼けをした褐色肌でも対応できます。

アレキサンドライトレーザーは、細く浅い毛に効果的であるため、顔の脱毛におすすめです。

医療脱毛の効果を最大限実感するための方法


医療脱毛の効果を最大限に実感するための方法は、以下のとおりです。

  • 部位に適切な機会のクリニックを選ぶ
  • 毛の周期に合わせて予約する
  • 電気シェーバーで自己処理をしておく

定められた回数で効率良く脱毛効果を感じるための施術前の行動としても大切です。

各方法について、詳しく解説します。

部位に適切な機械のクリニックを選ぶ

脱毛したい部位に適切な機械のクリニックを選ぶことで、脱毛効果を感じやすくなります。

部位によって毛質や量などが異なるため、適切な機種でのレーザー照射が重要です。

施術後に効果を感じない場合は、適切なレーザー機器が使用されていない可能性があります。

また、クリニックによっては、1種類のレーザー機器だけ取り扱っている場合もあります。

高い効果を得るためには、レーザー機器の種類が豊富なクリニックを選ぶことも大切です。

以下の記事では、医療脱毛で使われる機械の中で、どれがおすすめなのかを紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

内部リンク「医療脱毛 機械 どれがいい」

毛の周期に合わせて予約する

医療脱毛の効果をしっかり感じるためには、毛周期に合わせて予約することが大切です。

古い毛が抜けて、新しい毛が生えてくる周期に合わせて施術すると、見えていなかった毛の脱毛が可能です。

毛周期に合わせて、1~3ヶ月の間隔で施術すれば、効率良く最大限の脱毛効果を感じられるでしょう。

以下の記事では、脱毛の施術間隔について詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてみてください。

内部リンク「医療脱毛 間隔」

電気シェーバーで自己処理をしておく


脱毛前は、効果を出すために電気シェーバーで自己処理をしておきましょう。

自己処理をする際は、毛抜きやワックスを使わないことが重要です。

医療レーザーは毛のメラニン色素に反応するため、毛の長さをある程度残す必要があります。

毛抜きやワックスを使用した場合、毛穴から毛根をなくしてしまうため、脱毛効果を感じない原因となるでしょう。

1回目の医療脱毛で全く効果を実感できなかったときの対処法


医療脱毛は1回の施術で効果を得られることはほとんどありません。

しかし、効果を全く実感できなかった場合は、以下の対処法をしてみてください。

  • 照射漏れの可能性を疑う
  • 日焼けをしないようにする
  • 肌の保湿を徹底して行う

それぞれ詳しく解説します。

照射漏れの可能性を疑う

脱毛部位によっては、十分なレーザー照射がされていない「照射漏れ」が起こって効果を実感できなかった可能性があります。

照射漏れは毛の抜け落ち方で判断できるため、脱毛後2週間を目安にしておきましょう。

施術箇所の毛が縦状のラインで残っていたり、縞状のラインで残っていたりする場合は、照射漏れの可能性が高いです。

すぐにクリニックに相談しましょう。

日焼けしないようにする

脱毛後は徹底的に紫外線対策をして、日焼けしないようにしましょう。

紫外線はメラニン色素の生成に関わっているため、次の施術に影響します。

また、施術後の肌はバリア機能が低下して敏感になっている状態です。

そのため、紫外線の刺激だけではなく、外部の刺激にも注意しましょう。

肌の保湿を徹底して行う


脱毛の施術後、肌は乾燥状態であるため、保湿ケアを徹底しましょう。

乾燥した肌は小さな埃でも刺激となり、肌が荒れる要因です。

肌トラブルによっても施術を延期されたり、効果を感じられなくなったりします。

そのため、施術後は丁寧に保湿ケアをして、肌を守ってあげましょう。

まとめ


この記事では、医療脱毛はどれくらいで効果を実感できるのかについて解説しました。

一般的には、5〜6回目で自己処理の工程が軽減される傾向にあります。

肌をツルツルな仕上がりにしたい、きれいに整えたい方は、8回以上の施術が必要です。

また、医療脱毛で効果をしっかり実感するには、適切な脱毛機器が使用されているかを確認しましょう。

クリニックの医師と相談して、効果的な施術プランを決めていくことで、脱毛の効果を実感できるでしょう。

この記事を参考にして、最大の脱毛効果を実感してみてください。

記事監修医師プロフィール

Willbe Clinic院長堀田 歩希

美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。