生理中でも脱毛はできる?生理中の注意点や当日生理になってしまった場合の対処法などを解説
クリニックやサロンで脱毛をしている女性も多いのではないでしょうか。
脱毛効果をしっかりと実感するためには、複数回の施術を受けることが推奨されています。
しかし、女性の体の周期によっては、生理のタイミングと重なってしまうこともあるでしょう。
生理中や生理前後に施術日が重なる場合、脱毛を受けることは可能なのでしょうか。
この記事では、生理前後や生理中に脱毛を行う際の注意点や対処法について詳しく解説します。
現在脱毛に通っている方や今後脱毛を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
生理中でも脱毛はできる?
生理中に脱毛を受けられるかどうか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は、クリニックによって対応が異なり、生理中でも施術を受けられる場合もあれば、特定の部位に制限がある場合もあります。
ここでは、生理中に脱毛を受ける際のクリニックごとの対応について詳しく解説します。
多くのクリニックではVIOとヒップの脱毛はNG
VIOやヒップの脱毛施術日が生理と重なってしまった場合、施術できるかどうかを疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、多くのクリニックでは生理中のVIOやヒップの脱毛はNGとされています。
その理由は、デリケートゾーンに特有のリスクが関係しています。
デリケートゾーンは感染症リスクがある
生理中のデリケートゾーンは、経血により衛生状態が悪化しやすく、感染症リスクが高まります。
そのため、多くのクリニックでは、生理中のVIOやヒップの脱毛はできません。
生理中は肌のバリア機能が弱まり、普段よりもデリケートな状態になっています。
そのため、痛みを感じやすく、炎症やかぶれなどのトラブルが起こる可能性も高いです。
このような事情から、安全面を考慮して施術を中止することが一般的です。
黙って施術を受けても経血でバレる
「生理中でも黙って施術を受けられるかも?」と思う方もいるかもしれませんが、実際には経血やナプキンの使用が施術中に露見し、すぐに気づかれてしまいます。
さらに、生理中の脱毛は痛みを感じやすくなるため、自分自身も快適に施術を受けることが難しいです。
そのため、正直に生理中であることを伝えることが、トラブルを避けるためにも重要です。
クリニックごとに対応が異なる場合がある
生理中の脱毛に対する対応はクリニックごとに異なります。
例えば、タンポンを使用すればVIO以外の施術が可能なクリニックや全ての部位が施術できないクリニックもあります。
そのため、事前にクリニックの対応や方針を確認しておくことが重要です。
特に、生理周期が不安定な方や、予定が急に変更になった場合に備えて、キャンセルポリシーや施術のリスケジュールに関する情報もチェックしておくと良いでしょう。
生理中の脱毛に関する注意点
生理中の脱毛にはいくつかの注意点があります。
特に、感染症や肌トラブル、痛みの増加、脱毛効果の低下などのリスクが伴うことがあります。
これらのリスクを理解し、適切なタイミングで脱毛を行うことが大切です。
ここでは、生理中の脱毛に関する注意点について詳しく解説します。
感染症を引き起こす可能性がある
生理中は経血の影響でデリケートゾーンが湿りやすく、衛生状態が悪化しやすいです。
この状態で脱毛を行うと、毛穴が開いた状態になり細菌が入り込みやすくなるため、感染症を引き起こすリスクが高まります。
特に、VIOやヒップの脱毛はこのリスクが顕著であるため、多くのクリニックでは生理中の施術を避けることを推奨しています。
感染症を防ぐためにも、生理中の脱毛は控えた方が良いでしょう。
肌トラブルが起きやすい
生理中はホルモンバランスの乱れにより、肌が敏感になりがちです。
そのため、通常よりも肌トラブルが起きやすくなります。
脱毛の施術自体が皮膚にダメージを与えるため、肌荒れや赤み、かぶれなどが生じやすく、生理中の脱毛は肌への負担が大きくなります。
また、肌のターンオーバーが乱れている場合、回復に時間がかかることもあるため、生理中の施術は避けた方が無難です。
痛みを強く感じやすい
生理中は、ホルモンの影響で痛みに敏感になることが知られています。
そのため、普段は問題ない脱毛施術であっても、生理中には痛みが強く感じられることがあります。
特に、デリケートゾーンや脇など、敏感な部位の施術では痛みが顕著になることが多いです。
施術時の痛みを抑えるためにも、生理期間を避けて脱毛するのが良いでしょう。
脱毛効果が低くなる可能性がある
生理中の脱毛は、通常よりも効果が低くなる可能性があります。
これは、ホルモンバランスの乱れによって毛周期が変わりやすくなり、毛が抜けにくくなることが原因です。
また、肌が敏感な状態で施術を行うと、出力を下げる必要があるため、十分な脱毛効果を得られない場合があります。
最大の効果を得るためには、体調が整った時期に施術を行うのが望ましいでしょう。
脱毛の施術日に生理が来た場合はどうすれば良い?
脱毛の施術日に突然生理が来てしまったら、どのように対処すれば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
多くのクリニックでは、生理中の施術に制限があるため、事前に対応方法を知っておくと安心です。
ここでは、施術日に生理が来た場合の具体的な対処法を紹介します。
- クリニックに連絡する
- 施術可能部位のみ脱毛する
- 日程を変更してもらう
- 事前にキャンセル規定を確認しておくと良い
上記に挙げたような対処法について解説していきます。
クリニックに連絡する
脱毛の施術日に生理が来てしまった場合、まずはクリニックに連絡することが重要です。
多くのクリニックでは、生理中のVIOやヒップの施術ができない場合があるため、クリニックと相談して最適な対処法を決めるのが良いでしょう。
また、生理中でも施術可能な部位についても確認しておくと、無駄なく脱毛を進められます。
施術可能部位のみ脱毛する
生理中であっても、VIOやヒップ以外の部位は施術が可能なことが多いです。
そのため、施術日当日に生理が来た場合でも、他の部位の脱毛を優先して進めるという選択肢もあります。
例えば、腕や脚、顔などの脱毛は生理の影響を受けにくいので、通常通り施術を受けることができます。
ただし、痛みや肌の状態に不安がある場合は、スタッフに相談して施術日を調整してもらうことが大切です。
クリニックによっては、VIOやヒップ以外の部位も施術を延期できる場合があるので、柔軟に対応を考えましょう。
日程を変更してもらう
生理中は、肌が敏感になったり痛みを感じやすくなったりするため、施術を受けることが難しい場合も多いです。
このような場合は、クリニックに連絡して日程を変更してもらうことも1つの方法です。
多くのクリニックでは柔軟な日程変更が可能ですが、直前の変更にはキャンセル料が発生する場合もあるため、注意が必要です。
事前にキャンセル規定を確認しておくと良い
施術日当日に生理が来てしまった場合に備えて、事前にクリニックのキャンセル規定を確認しておくことをおすすめします。
クリニックによっては、キャンセル料がかかる場合や施術日直前でも無料で日程変更が可能な場合があります。
特に、生理周期が不規則な方や予定が不安定な方は、契約前にキャンセルや変更の規定を確認しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
クリニックごとに対応が異なるため、しっかりと確認しておくと安心です。
生理前後の脱毛を受ける最適なタイミング
生理前後は体調の変化が大きく、脱毛を受けるタイミングを悩む時期でもあります。
ここでは、生理前、生理の終わりかけ、生理後のそれぞれのタイミングにおける注意点を解説し、最適な施術タイミングを紹介します。
生理前
生理前は、ホルモンバランスの変化によって体調を崩しやすいタイミングです。
特に、生理前になると肌が敏感になり、通常よりも脱毛施術後に肌荒れやかぶれが発生しやすくなります。
また、体調が優れない場合は、痛みに対しても敏感になるため、通常よりも施術が苦痛に感じられることがあります。
そのため、生理前1週間以内のタイミングでの脱毛は避けた方が良いでしょう。
施術中にリラックスできないとストレスも増加し、最適な施術結果を得られないことがあります。
生理の終わりかけ
生理の終わりかけは、一見すると施術を受けても大丈夫そうに思えるかもしれませんが、まだ少量の出血が残っている場合があります。
特に、VIOやヒップなどデリケートゾーンの脱毛では、出血があると施術が難しいだけでなく、感染症のリスクも高まります。
肌がデリケートな状態のまま施術を受けると、かぶれや痛みを感じる可能性もあります。
そのため、完全に出血が止まったことを確認してから施術を受けることが望ましいです。
生理後
生理が完全に終わった1週間後くらいが、脱毛を受けるのに最も適したタイミングです。
この時期は、ホルモンバランスが整い、肌の状態も安定しています。
また、生理後は新陳代謝が活発になるため、肌の回復力も高まり、施術後のダメージから早く回復できることが多いです。
この時期に脱毛を行うと痛みも少なく、肌トラブルも避けやすいため、最も効果的に施術を受けられるでしょう。
生理中の脱毛に関するよくある質問
生理中の脱毛に関して、不安や疑問を感じる方は少なくありません。
ここでは、生理中の脱毛に関するよくある質問を取り上げ、適切な対応方法について解説します。
脱毛当日に生理の場合ナプキンをつけていても大丈夫?
デリケートゾーン以外の部位に限り、生理中でもナプキンをつけたまま施術を受けられる場合があります。
自分のショーツを履いたまま施術を受けることも可能なクリニックが多いですが、VIOやヒップなど、直接影響が出る部位に関しては施術を避ける必要があります。
ただし、クリニックによっては、生理中のすべての部位の脱毛を断られる場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
また、タンポンを使用しても、デリケートゾーンの施術は避けるケースがほとんどです。
生理の終わりかけなら脱毛できる?
生理の終わりかけであれば脱毛を受けられる可能性がありますが、少量でも出血が残っている場合は、VIOやヒップの脱毛は避けた方が良いでしょう。
出血がある状態では、衛生面の問題や感染症のリスクが高まるだけでなく、施術による痛みや炎症が強くなることもあります。
完全に出血が止まってから施術を受けるのが安全で効果的なので、生理が終わってから数日経ってから施術を受けることをおすすめします。
生理中でもいわなければバレずに脱毛できる?
生理中に黙って施術を受けることを考える方もいるかもしれませんが、基本的にはおすすめできません。
特に、VIOやヒップの脱毛では生理中であることがすぐに分かってしまう可能性が高く、施術が途中で中止されることもあります。
施術の安全性を考えると、クリニックには正直に伝えることが大切です。
万が一、施術中にトラブルが発生した場合、経血が原因で施術機器が汚染される可能性もあるため、クリニック側にとっても大きなリスクとなります。
信頼できる環境で安心して施術を受けるためには、事前に生理中であることを伝えることがベストです。
まとめ
この記事では、生理前後や生理中に脱毛を受ける際の注意点と対処法について詳しく解説しました。
生理前は体調や肌が敏感であるため、脱毛による痛みやダメージを負いやすくなっています。
特に、VIOやヒップなどのデリケートゾーンの脱毛の場合、ホルモンバランスの崩れや経血による感染症のリスクにも注意しなければなりません。
施術予定日に生理のタイミングが重なってしまった場合にはクリニックに連絡し、施術可能な部位のみの脱毛や施術日の調整などを相談しましょう。
安心して施術を受けるためにも、クリニックの対応を事前に把握しておくことが大切です。
記事監修医師プロフィール
美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。
