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インモード施術であざができる?リスクと予防策を徹底解説

インモードリフトは、近年急速に注目を集める美容治療の一つです。

「切らない脂肪吸引」とも呼ばれている通り、小顔効果が高いほか、肌の引き締めやシワの改善に優れた効果を発揮し、外科手術に頼ることなく若々しい印象を取り戻せると評判です。

RF(ラジオ波)技術を活用し、肌の深層に働きかけるこの治療法は、メスを使わずに肌をリフトアップさせる安全性と効果の高さから、多くの美容クリニックで採用されていますミニFxと呼ばれる皮下脂肪を減らす施術と、フォーマと呼ばれる皮膚表面を引き締める施術の組み合わせをインモードリフトと呼んでいます。

皮下脂肪を減らしつつ、皮膚を引き締めてたるみを改善します。

インモードリフトは、肌のたるみやシワを改善するための効果的な施術ですが、施術後にあざができるのではないかと心配する人も少なくありません。

実際に、施術後の皮膚にあざができる可能性は存在しますが、その原因や予防策を理解することで、リスクを最小限に抑えることができます。

本記事では、インモード施術におけるあざのリスクとその原因、またあざができた場合の対処法や予防策について詳しく解説します。

インモード施術であざができる原因


インモード施術後にあざができる原因はいくつかありますが、皮膚にかかる圧力や体質などが主な要因です。

ここでは、あざができる具体的な原因について説明します。

皮膚への圧力や刺激による影響

インモード施術では、ラジオ波(RF)を使用して肌にエネルギーを与え、コラーゲンの生成を促進します。

この際、施術中に皮膚に一定の圧力や刺激が加わることがあります。

特に肌が薄い部分では、毛細血管が圧力や刺激によって損傷し、内出血が生じることがあり、これがあざとなって現れることがあります。

体質や血行状態があざに与える影響

人によっては、体質的にあざができやすい場合があります。

例えば、血行が悪い人や、血液が凝固しにくい体質の人は、内出血が起こりやすく、あざができやすい傾向があります。

また、血行が良くないと、皮膚の回復が遅くなるため、あざが長期間残るリスクもあります。

体質や血行状態は、あざができるかどうかに大きな影響を与える要素です。

あざができやすい肌質とそのリスク

敏感肌や乾燥肌の人は、通常よりもあざができやすい可能性があります。

こうした肌質では、皮膚が刺激に弱く、施術後に毛細血管が損傷しやすくなるため、あざが発生しやすくなります。

また、肌の弾力が低い場合も、圧力や摩擦によって内出血が起こるリスクが高まります。

施術前に自分の肌質を理解し、適切な対応を取ることが重要です。

あざができた場合の対処法

インモード施術後にあざができた場合、早期に対処することで、回復を促進することが可能です。

ここでは、あざができた場合の具体的な対処法を紹介します。

施術後にあざができた際の応急処置

もし施術後にあざができた場合、最初に行うべき応急処置は、患部を冷やすことです。

冷却することで血管の収縮を促し、あざが広がるのを防ぐことができます。

冷たいタオルや氷を直接肌に当てるのではなく、タオルに包んで優しく冷やすようにしましょう。

また、医師の指示に従って、必要に応じて炎症を抑えるクリームを使用することも効果的です。

あざが薄くなるまでの期間とケア方法

あざは、通常1〜2週間程度で自然に消えることが多いですが、その期間中は適切なケアを行うことで、回復を早めることができます。

あざができた部分には、ビタミンKクリームやアーニカジェルなどのあざを早く治す効果のあるクリームを塗ることが有効です。

また、軽いマッサージを行うことで血行を促進し、あざの回復をサポートすることも推奨されます。

あざを防ぐために日常的に気をつけること

あざを予防するためには、日常的に血行を改善する習慣を取り入れることが効果的です。

特に、冷えや運動不足を避けるために、定期的な軽い運動やストレッチを行い、血行を促進することが大切です。

また、バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンCやビタミンKなど、血管を強化する栄養素を摂取することで、あざができにくい体質を目指すことができます。

あざを予防するための事前準備

インモード施術を受ける前に、あざを予防するための準備を行うことが重要です。

ここでは、施術前に行うべき具体的な準備について解説します。

施術前に避けるべき行動(飲酒、サプリなど)

施術前に避けるべき行動として、まず飲酒があります。

アルコールは血管を拡張させ、血液の循環を促進するため、内出血を引き起こしやすくなります。

また、ビタミンEやオメガ3脂肪酸を含むサプリメントも血液をサラサラにする効果があるため、施術前1〜2週間は摂取を控えることが推奨されます。

施術前には、医師の指示に従い、体調を整えることが大切です。

施術前にカウンセリングで確認すべき点

施術前に必ずカウンセリングを受け、自分の体質や肌質について詳しく相談することが重要です。

医師に対して、過去にあざができやすい経験があるかどうかや、血液凝固に問題があるかなどを伝え、適切な施術プランを提案してもらいましょう。

また、必要に応じて施術の強度や範囲を調整することで、あざのリスクを減らすことができます。

肌や体調のコンディションを整える方法

施術前には、肌や体調を整えるために、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけましょう。

特に、施術直前に肌を強くこするような行為や、極端なスキンケアは避け、肌を健康な状態に保つことが重要です。

また、血行を促進するために、軽い運動を日常的に取り入れることで、施術後の回復もスムーズに進むでしょう。

他の施術と比較した際のあざのリスク

インモードリフトは、他の美容施術と比べてあざのリスクがどの程度あるのかを理解することも大切です。

ここでは、他の美容施術とのあざのリスクを比較します。

レーザー治療とのあざのリスク比較

レーザー治療も人気のある美容施術ですが、インモードリフトと比較して、あざができるリスクはやや低いとされています。

レーザー治療は表皮に対して熱エネルギーを与えるため、内出血のリスクは少ないですが、肌が敏感になることが多いため、炎症や赤みが発生することがあります。

一方、インモードリフトは皮膚の深層にアプローチするため、稀に内出血を引き起こす場合があります。

ピーリング施術とのあざのリスク比較

ピーリング施術は、肌の表面をケアすることで、新しい肌を再生させる施術ですが、あざのリスクはインモードリフトよりも低いです。

ピーリングは、肌表面を剥離する作用があり、施術後に赤みや乾燥が発生しやすいですが、内出血やあざができるリスクは非常に少ないです。

インモードリフトとピーリングを比較すると、ピーリングは表皮にのみ作用するため、皮膚の深部に影響を与えることが少なく、あざのリスクはほとんどありません。

ただし、ピーリングは肌のバリア機能を一時的に低下させるため、敏感肌の方は乾燥や炎症を防ぐためのケアが必要です。

インモード施術と他の施術を組み合わせる際の注意点

インモードリフトと他の施術を組み合わせる場合、施術間隔やタイミングを適切に調整することが重要です。

例えば、レーザー治療やピーリングと併用する際には、施術間隔を空けることで肌への負担を減らし、あざや炎症のリスクを抑えることができます。

また、複数の施術を同時期に行う場合、肌が敏感になりやすいため、アフターケアを徹底することが必要です。

医師と相談し、施術プランを立てることで、リスクを最小限に抑えつつ、効果を高めることができます。

施術後のアフターケアであざを防ぐ方法

インモード施術後のアフターケアを徹底することで、あざや肌トラブルのリスクを大幅に減らすことができます。

ここでは、施術後に行うべき具体的なケア方法について紹介します。

施術後の冷却や保湿ケアの重要性

施術後の冷却は、あざや腫れを防ぐために非常に有効です。

冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで肌に優しく当てることで、血管を収縮させ、内出血を防ぐことができます。

冷却を行った後は、肌をしっかりと保湿することも重要です。

施術後の肌は乾燥しやすくなるため、保湿クリームや鎮静効果のあるスキンケア製品を使って、肌を保護しながらケアを行いましょう。

紫外線対策があざ防止に役立つ理由

施術後の肌は非常に敏感になっているため、紫外線によるダメージを避けることが重要です。

紫外線は、あざの回復を遅らせ、色素沈着を引き起こす可能性があります。

施術後は外出時に必ず日焼け止めを使用し、帽子や日傘を活用することで紫外線から肌を守るようにしましょう。

特に、施術後1週間程度は、強い日差しを避けることが推奨されます。

アフターケアを徹底するために必要なポイント

インモード施術後のアフターケアを徹底するためには、施術後の肌の状態に合わせたケアが必要です。

冷却、保湿、紫外線対策を中心に行いながら、刺激の少ないスキンケア製品を使用し、肌に優しくケアすることがポイントです。

また、血行を良くするために、軽いマッサージやストレッチを取り入れることで、あざが早く治りやすくなります。

定期的なケアと肌の状態を確認しながら、無理のないケアを続けることが大切です。

まとめ


インモード施術後にあざができることはありますが、そのリスクを理解し、適切な予防策を取ることでリスクを最小限に抑えることが可能です。

施術前に体質や血行状態を確認し、飲酒やサプリメントの摂取を控えることが、あざの予防につながります。

また、施術後の冷却や保湿ケア、紫外線対策を徹底することで、あざや腫れを防ぐことができます。

他の美容施術と比べると、インモードリフトはあざのリスクがある程度あるものの、しっかりとしたケアを行えば、安全にリフトアップ効果を得ることが可能です。

医師としっかり相談し、事前準備とアフターケアを行うことで、美しい肌を維持しましょう。

記事監修医師プロフィール

Willbe Clinic院長堀田 歩希

美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。