医療脱毛後の肌荒れが治らないときはどうしたら良い?症状に合わせた対処法や目安期間を解説!
医療脱毛後に肌荒れが生じると、どのように対処すればよいか不安になることが多いです。
脱毛後の肌荒れが治らないときは、適切な対策と治癒期間の目安を知っておくことが重要です。
この記事では、医療脱毛後に起こりうる肌荒れの種類、各症状の対処法、治癒期間の目安などについて詳しく解説します。
肌荒れの対処法について正しい情報を得て、肌荒れを早期に改善しましょう。
医療脱毛で起こる可能性がある肌荒れ
医療脱毛では、施術後に肌荒れが発生することがあります。
以下の肌荒れの症状が出ることがあるので、各症状について理解し、適切に対処するためのポイントを確認しましょう。
- かゆみ・赤み
- 肌の乾燥
- ニキビ・毛嚢炎
- 火傷
それぞれの肌荒れについて詳しく見ていきます。
かゆみ・赤み
医療脱毛後に最もよく見られる症状の1つが、かゆみや赤みです。
これは、レーザーや光の照射によって毛根に熱が加わり、肌の表面が一時的に刺激されるために発生します。
かゆみや赤みは、通常数時間から数日で自然に治まりますが、乾燥肌や敏感肌の方は症状が長引くことがあります。
冷却パックや鎮静クリームを使用することで、症状を和らげることができるでしょう。
肌の乾燥
肌の乾燥は、医療脱毛後に頻繁に見られるトラブルです。
レーザー照射によって肌の水分が奪われ、バリア機能が低下するため、乾燥が進みやすくなります。
これにより肌がカサカサし、かゆみやヒリヒリ感が生じるでしょう。
乾燥が進行すると、肌の炎症が悪化し、さらにトラブルを招く可能性があります。
適切な保湿ケアを行うことで、肌の水分を保ち、トラブルの発生を防げるでしょう。
ニキビ・毛嚢炎
医療脱毛後にニキビや毛嚢炎が発生することもあります。
ニキビは毛穴に皮脂が詰まって炎症を起こした状態で、毛嚢炎は毛穴に細菌が感染して起こる炎症です。
毛嚢炎とニキビは見た目が似ていますが、発生原因が異なるため、対処法も異なります。
毛嚢炎はレーザーの熱や摩擦によって毛穴が開き、そこに細菌が入り込むことで発生することが多いです。
医療脱毛で毛嚢炎になる原因ついて、以下の記事で詳しく解説しているので、毛嚢炎についてさらに詳しく知りたいという方は参考にしてみてください。
医療脱毛で毛嚢炎になる原因とは?予防法や対処法を徹底解説!
火傷
火傷は、医療脱毛でまれに発生するリスクの1つです。
レーザーの出力が強すぎる場合や、肌が非常にデリケートな状態である場合に起こることがあります。
軽度の火傷では赤みやヒリヒリ感が続く程度ですが、重度の場合は水ぶくれができることもあります。
火傷を防ぐためには、事前に医師と相談し、適切な出力で施術を受けることが重要です。
医療脱毛で肌荒れしやすい部位
医療脱毛では、デリケートな部分や摩擦が多い部位で肌荒れが起こりやすいです。
以下の部位について、どのような肌トラブルが発生しやすいのかを解説します。
- VIO
- 顔
- ワキ
それぞれの部位での肌荒れの可能性をチェックしてみましょう。
VIO
VIO脱毛では、デリケートゾーンの皮膚が非常に薄く敏感であるため、赤みやかゆみ、毛嚢炎などの肌トラブルが発生しやすいです。
また、ムレやすく、常に衣服や下着との摩擦があるため、施術後のケアが不足すると炎症が悪化することがあります。
特に、細菌が繁殖しやすい環境にあるため、清潔を保つことが重要です。
VIO脱毛について以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
VIO脱毛とは?人気のデザインや費用相場・効果が出るまでの期間を紹介
顔
顔の脱毛では、肌が敏感であり、紫外線や大気中の汚れにさらされやすいため、赤みや乾燥、ニキビが発生しやすいです。
また、顔の皮膚は他の部位よりも薄く、外的刺激に対して敏感であるため、レーザー照射後の適切なケアが欠かせません。
そのため、保湿と紫外線対策を徹底し、肌荒れを防ぎましょう。
ヒゲ脱毛の痛みついては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ヒゲ脱毛の痛みはどれくらい?部位別の違いや痛みの軽減方法について解説
ワキ
ワキは汗をかきやすく、通気性が悪いため、毛嚢炎やかゆみ、赤みが発生しやすい部位です。
施術後に清潔を保ち、刺激を避けることで肌トラブルを防ぐことができます。
また、ワキは衣服と擦れる機会が多いため、摩擦による炎症も起こりやすいです。
そのため、脱毛後は肌を清潔に保ち、通気性の良い衣服を着用することを心がけましょう。
脇の医療脱毛でおすすめのクリニックについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの脇の医療脱毛クリニック比較7選!選び方やメリットも紹介
医療脱毛後の肌荒れが治らないときの対処法
医療脱毛後の肌荒れがなかなか治らない場合、適切な対処法を知ることが重要です。
肌荒れの原因や症状に応じて、以下の方法を試してみましょう。
- 保湿を徹底する
- 脱毛部位を冷やす
- 紫外線を極力避ける
- 清潔な状態を保つ
- 市販薬で処置する
それぞれの対処法について詳しく解説します。
保湿を徹底する
医療脱毛後は肌が非常に乾燥しやすくなります。
脱毛によるレーザー照射が、皮膚のバリア機能を一時的に低下させるため、普段以上に保湿が必要です。
保湿剤として、セラミドやヒアルロン酸を含む成分が配合されたクリームやローションがおすすめです。
特に保湿力の高いアイテムを使用し、朝晩のスキンケア時にしっかりと肌に浸透させるよう心がけましょう。
保湿を徹底することで、肌のバリア機能を強化し、外部刺激から肌を守ることができます。
十分な保湿を行うことで、肌が正常な状態に戻るまでの回復を早めることができます。
また、保湿をすることで、かゆみや赤みなどの肌トラブルも軽減され、日常生活での不快感を減少させることができるでしょう。
脱毛部位を冷やす
脱毛後の肌は熱を持ち、赤みや腫れが出ることがあります。
これを和らげるためには、冷たいタオルや保冷剤を使用して、患部を優しく冷やすことが効果的です。
冷却する際には、直接氷を肌に当てるのではなく、タオルなどで包んでから当てるようにしましょう。
冷却することにより、血管の収縮を促し、炎症や腫れ、痛みを和らげる効果があります。
また、冷却は血行を改善し、肌の回復を助ける役割も果たします。
特に、レーザー照射後すぐのタイミングで冷やすと効果が高いため、施術後の数時間は冷却をしっかりと行うようにしましょう。
紫外線を極力避ける
脱毛後の肌は、紫外線に非常に敏感な状態です。
そのため、外出する際は日焼け止めを必ず塗り、帽子や日傘などで紫外線を遮るようにしましょう。
SPF30以上の広範囲UVA・UVBブロックのある日焼け止めを選び、2〜3時間ごとに塗り直すことが重要です。
また、なるべく直射日光を避け、日陰を選んで移動するよう心掛けましょう。
紫外線は肌の回復を遅らせるだけでなく、シミや色素沈着の原因にもなります。
特に、医療脱毛後の肌は、一時的にバリア機能が低下しているため、紫外線の影響を受けやすくなっています。
紫外線を避けることで、肌荒れが治りやすくなり、色素沈着のリスクを減少させることができるでしょう。
清潔な状態を保つ
脱毛後の肌は非常にデリケートなため、清潔な状態を保つことが重要です。
汗をかいた後や外出先から帰宅した際は、優しく洗顔し、清潔なタオルで水分を吸い取るようにしましょう。
また、汗や汚れが肌に付着しないよう、吸湿性の良い衣類を着用し、肌に刺激を与えないよう心掛けることも大切です。
清潔な状態を保つことで、細菌感染のリスクを減らし、肌荒れの症状を悪化させないようにすることができます。
また、皮膚表面の汚れや余分な油分を取り除くことで、肌の自然治癒力を高め、回復を促進させることが可能です。
市販薬で処置する
軽度の肌荒れやかゆみには、市販薬を使って対処することも効果的です。
症状に応じて適切な薬を選び、早めに処置を行うことで症状の悪化を防ぎます。
軽度の肌荒れやかゆみに効果的な薬は以下のとおりです。
- ステロイド軟膏
- オロナイン
それぞれの薬の特徴と使い方を紹介します。
ステロイド軟膏
ステロイド軟膏は、炎症を抑える効果があり、赤みやかゆみを素早く軽減します。
そのため、肌荒れがひどい場合や、炎症が広がっている場合に効果的です。
ステロイド軟膏を使うメリットは、効果が早いことです。
ただし、長期間使用すると肌に負担をかける可能性があるため、医師の指示に従って使用することが重要です。
オロナイン
オロナインは、軽度の肌荒れやかゆみに対処するための市販薬です。
抗菌作用があり、ニキビや傷にも使えるため、家庭に常備しておくと便利です。
オロナインのメリットは、手軽に購入できることと多くの肌トラブルに対応できることです。
価格は数百円程度で、ドラッグストアで簡単に手に入ります。
医療脱毛後の肌荒れがなかなか治らない場合はクリニックに相談する
医療脱毛後の肌荒れが長引く場合は、クリニックに相談するのがおすすめです。
専門の医師が症状を診断し、適切な治療法を提案してくれるため、早期に改善が見込めます。
また、プロの指導の下で適切にケアをすることで、安全で効果的なケアが見込めます。
クリニックに相談することで、症状が悪化するリスクを避け、安心して脱毛を続けることができるでしょう。
医療脱毛後の肌荒れが治るまでの期間の目安
医療脱毛後の肌荒れが治るまでの期間は、症状の種類や程度によって異なります。
ここからは、以下の症状が治るまでの期間の目安を紹介します。
- 毛穴が赤くポツポツしている場合
- 照射部位が全体的に赤くなっている場合
それぞれ詳しく見ていきましょう。
毛穴が赤くポツポツしている場合
毛穴が赤くポツポツしている場合、通常は数日から1週間程度で治まります。
ただし、この期間が経っても症状が改善しない場合は、クリニックに相談するのがおすすめです。
担当の医師に症状を説明し、適切な対処法を聞きましょう。
照射部位が全体的に赤くなっている場合
照射部位が全体的に赤くなっている場合は、1週間から2週間程度で治まります。
こちらも、期間を過ぎても症状が改善しない場合には、早めにクリニックで診察を受けるのが重要です。
医師に聞くことで、より早く治療できるでしょう。
医療脱毛による肌荒れに関するよくある質問
医療脱毛による肌荒れについて、よくある質問に回答します。
医療脱毛による肌荒れに関するよくある質問は以下のとおりです。
- 肌荒れがあると医療脱毛はしてもらえませんか?
- アトピー持ちでも医療脱毛はできますか?
- 医療脱毛でニキビが治るって本当ですか?
- 医療脱毛で肌荒れが改善されることはありますか?
気になる疑問を解消し、安心して医療脱毛を受けましょう。
肌荒れがあると医療脱毛はしてもらえませんか?
肌荒れがある場合、クリニックによっては施術を控えることがあります。
肌の状態が悪化していると、レーザーがさらに肌トラブルを引き起こすかもしれません。
そのため、事前に医師と相談し、施術が可能かどうかを確認しましょう。
アトピー持ちでも医療脱毛はできますか?
アトピー持ちでも、医療脱毛が可能な場合があります。
ただし、アトピーの症状が重い場合は医師の診察が必要です。
肌の状態を見ながら、安全に施術を進めることが重要です。
医療脱毛でニキビが治るって本当ですか?
医療脱毛が、ニキビの改善に役立つ場合があります。
なぜなら、レーザーの照射によって皮脂分泌が減少し、毛穴を引き締める効果があるためです。
ただし、効果には個人差があるため、期待しすぎないことが大切です。
医療脱毛で肌荒れが改善されることはありますか?
医療脱毛によって、毛が薄くなることで肌への負担が軽減され、結果的に肌荒れが改善されることがあります。
ただし、ケアを怠ると脱毛による炎症が起こる可能性があります。
そのため、施術後のケアをしっかり行うことが重要です。
まとめ
この記事では、医療脱毛後の肌荒れが治らないときの対処法について解説しました。
医療脱毛後に肌荒れが治らない場合は、症状に応じた対策を行うことが重要です。
適切な保湿や冷却、紫外線対策を徹底し、症状が悪化しないように努めましょう。
また、症状が改善しない場合には、早めにクリニックに相談することをおすすめします。
この記事を参考に、安全に施術を続けるための正しい知識と対策を身につけましょう。
記事監修医師プロフィール
美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。
