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医療脱毛によるトラブルとは?起こり得るトラブルや対処法について詳しく解説

医療脱毛は高い効果が期待できる一方、トラブルやリスクについての不安を抱える方も少なくありません。

この記事では、医療脱毛に関するトラブルやその対処法などについて解説します。

医療脱毛によるトラブルにはどのようなものがあるのか、トラブルが起きた際の対処したら良いのかなども、詳細に解説していきます。

脱毛を検討している方が安心して施術を受けられるよう、ぜひ参考にしてください。

脱毛によるトラブル相談は多い


脱毛施術後のトラブルに関する相談は、年々増加傾向にあります。

特に、医療脱毛や脱毛サロンでの施術後に肌トラブルや痛みが発生したケースが多く報告されています。

医療脱毛の場合、脱毛サロンよりもトラブルの件数は少ないものの、やけどや炎症などのリスクが伴うため、注意が必要です。

医療脱毛は高い効果が期待できる一方、皮膚の状態や施術方法によっては思わぬトラブルが発生する可能性があります。

そのため、施術前にリスクを理解し、クリニックでしっかりとカウンセリングを受けることが重要です。

医療脱毛で起こり得るトラブル


医療脱毛は、高い脱毛効果が期待できる一方、トラブルが発生することもあります。

ここでは、以下に挙げたような代表的なトラブルについて解説します。

  • 施術部位のやけど
  • 施術部位の炎症・腫れ
  • 硬毛化・増毛化
  • 毛嚢炎
  • 色素沈着
  • レーザーの照射漏れ
  • 効果が実感できない
  • 施術中の強い痛み
  • 想定より費用が高額だった

それぞれ詳しくみていきましょう。

施術部位のやけど

医療脱毛では、レーザーによって毛根に熱エネルギーを与えるため、施術部位でやけどが起こるリスクがあります。

やけどの症状として、赤みや水ぶくれ、痛みなどが現れることがあります。

やけどしてしまう主な要因は、レーザーの出力が高すぎたり、肌の状態が十分に確認されないまま施術が行われたりすることです。

また、日焼けをしている肌や乾燥している肌は、やけどのリスクが高まるため、施術前の肌の状態をしっかりとチェックすることが重要です。

万が一、施術中にやけどが起きた場合は、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。

施術部位の炎症・腫れ

施術部位の炎症や腫れも、医療脱毛のよくあるトラブルの1つです。

レーザー照射後、皮膚に一時的な赤みや腫れが生じることがありますが、通常は数時間から数日で治まることが多いです。

これらの症状は、レーザーが肌に与える熱による一時的な反応です。

肌が敏感な方だと、過度に出力が高いレーザーを使用すると、炎症や腫れが強くなることがあります。

冷却や保湿を行うことで早期の回復が期待でき、必要に応じてクリニックで処方された薬を使用することで症状が軽減されます。

硬毛化・増毛化


医療脱毛のトラブルとして、「硬毛化」や「増毛化」が挙げられます。

硬毛化は、脱毛したはずの毛が逆に太く、硬くなってしまう現象で、増毛化は毛の量が増えることです。

これらの現象は、うなじや顔など、細い毛が多い部位で起こることが多く、レーザーの刺激が毛根に作用することで発生します。

硬毛化や増毛化が起こるメカニズムは完全には解明されていませんが、追加の施術を受けることで改善されることがあります

毛嚢炎

毛嚢炎は、脱毛後に毛穴が細菌に感染して起こる炎症です。

毛穴の周りに赤いブツブツや白い膿ができ、ニキビのような見た目になります。

施術後の肌が乾燥していたり、自己処理で毛穴が傷ついたりした場合に発生しやすいです。

また、施術後に汗をかいたり、蒸れた環境で過ごすと、毛嚢炎のリスクが高まります。

毛嚢炎が発生した場合、軽度であれば抗生物質の塗り薬で治療が可能ですが、症状が悪化した場合は医師の診察が必要です。

色素沈着

脱毛後の色素沈着とは、レーザーの熱による肌への刺激が原因でメラニン色素が過剰に生成され、肌が黒ずんでしまう現象です。

日焼けをしている肌やもともと色素が濃い肌は色素沈着が起こりやすいです。

また、施術後のケア不足や紫外線対策を怠った場合に、色素沈着が進行することもあります。

色素沈着を防ぐためには、施術後の保湿と日焼け止めが必須です。

色素沈着が発生してしまった場合は、肌のターンオーバーを促進する治療を行うことが効果的です。

レーザーの照射漏れ


レーザー照射漏れは、施術中に特定の部位にレーザーが適切に当たらず、ムダ毛が残ってしまうことです。

照射漏れが発生する要因は、施術者のミス、照射範囲が狭すぎた場合などです。

この場合、ムダ毛が完全に処理されず、施術後にも毛が生えてくることがあります。

レーザー脱毛では、数回の施術を受けることが一般的ですが、照射漏れがあった場合は、再度施術が必要になることがあります。

事前にクリニックで照射範囲や技術者の経験を確認することが大切です。

効果が実感できない

医療脱毛では、通常数回の施術を経て効果を実感できますが、個人差によって効果を感じにくい場合もあります。

特に、毛が薄い部分や毛量が少ない方は、効果が出るまでに時間がかかることがあります。

また、ホルモンバランスの変化や毛周期の影響で、一時的に毛が抜けにくくなることもあるでしょう。

施術後にすぐに効果を実感できない場合は、クリニックに相談すると良いでしょう

施術中の強い痛み

医療脱毛では、施術中に強い痛みを感じることがあります。

特に、デリケートゾーンや毛が濃い部分では、レーザーが強く反応するため、痛みが強くなりやすいです。

痛みに敏感な方は、クリニックで麻酔クリームなどを使用することで、痛みを軽減できる場合があります。

また、冷却装置付きのレーザー機器を使用することで、痛みが和らぐこともありますが、事前に痛みについて相談し、適切な対策を講じることが重要です。

想定より費用が高額だった

医療脱毛は複数回の施術が必要なため、想定よりも費用が高額になる場合が多いです。

クリニックによっては追加施術が必要になるケースや、部位ごとの料金設定により費用がかさむことがあります。

また、キャンセル料や麻酔の追加費用が発生することもあるため、事前に総額や料金体系を確認しておくことが大切です。

クリニックでの無料カウンセリングを活用し、契約前にしっかりと予算計画を立てることが、費用トラブルを避けるポイントです。

医療脱毛によるトラブルが起こった際の対処法


医療脱毛中や施術後にトラブルが発生した場合には、適切な対処をすることが重要です。

医療脱毛は高い効果が期待できる反面、肌トラブルや費用に関する問題が生じる可能性があります。

ここでは、医療脱毛によるトラブルが起こった際の対処法について詳しく解説します。

医療機関を受診する

医療脱毛によるトラブルが発生した際には、まず医療機関を受診することが重要です。

やけどや炎症、腫れ、色素沈着などの肌トラブルが起こった場合、放置せずに早急に専門医の診察を受けることがおすすめです。

脱毛を行ったクリニックが医療機関であれば、施術後のアフターケアも提供していることがほとんどであるため、再度診察を受け、適切な治療を受けることができます。

医師にトラブルの状況を詳しく伝えることで、早期の治療が可能となり、悪化を防げます。

万が一、施術を受けたクリニックに不安がある場合や対応が不十分だと感じた場合は、他の医療機関を受診することも選択肢の1つです。

医療脱毛でトラブルに合わないためのポイント


医療脱毛を受ける際、トラブルを避けるために事前に注意しておくべきポイントがあります。

ここでは、医療脱毛でトラブルに合わないための具体的な対策について解説します。

  • 信頼できる医師やクリニックを選ぶ
  • 痛みや肌トラブルへの対応を確認しておく
  • 照射漏れがあった場合の対応を確認しておく
  • 事前カウンセリングで脱毛部位や費用に関してしっかり確認しておく

それぞれ詳しくみていきましょう。

信頼できる医師やクリニックを選ぶ

医療脱毛を成功させるためには、信頼できる医師やクリニックを選ぶことが最も重要です。

経験豊富な医師がいるクリニックは、施術の安全性や効果が期待でき、万が一トラブルが起こった場合でも適切な対応を受けられます。

また、医師が常駐しているクリニックであれば、肌の状態や体調に合わせた個別のアドバイスやケアを受けることが可能です。

口コミや評判を確認したり、実際にクリニックでカウンセリングを受けて、クリニックの雰囲気や対応の丁寧さを確認すると良いでしょう。

信頼できるクリニックを選ぶことで、安心して脱毛を受けられます。

痛みや肌トラブルへの対応を確認しておく

医療脱毛は、部位によって痛みを伴うことがあります。

特に、デリケートゾーンや毛が濃い部分では、強い痛みを感じやすいため、痛みへの対応がしっかりと行われるクリニックを選ぶことが大切です。

例えば、麻酔クリームの使用や、痛みを軽減するための冷却機能が付いたレーザー機器が用意されているかどうか確認しましょう。

また、肌トラブルに対するアフターケアの充実度も重要です。

やけどや炎症が起こった場合、どのような対処をしてくれるか、処方薬や診察の対応がしっかりしているクリニックを選ぶことで、施術後の安心感が得られます。

照射漏れがあった場合の対応を確認しておく

医療脱毛では、照射漏れが起こることもあります。

照射漏れが発生すると、部分的に毛が残るため、再施術が必要になる場合があります。

そのため、照射漏れがあった場合の対応を事前に確認しておくことが大切です。

多くのクリニックでは、一定期間内であれば無料で再施術を行ってくれる保証制度を設けています。

しかし、中には保証がない場合や、追加費用がかかる場合もあるため、契約前にしっかりと確認しておきましょう。

保証が充実しているクリニックを選ぶことで、施術の結果に不安を感じることなく、安心して通うことができます。

事前カウンセリングで脱毛部位や費用に関してしっかり確認しておく

医療脱毛を始める前に、事前カウンセリングで脱毛部位や費用について詳しく確認しておくことが大切です。

事前カウンセリングでは、希望する脱毛部位を明確に伝え、施術の回数や費用が予算内に収まるかを確認しましょう。

また、コース料金や追加料金、キャンセルポリシーなどの細かい条件についても事前に把握しておくことで、施術後に想定外の費用が発生するトラブルを避けられます。

事前カウンセリング時に不明点があれば遠慮せずに質問し、納得したうえで契約することが安心して医療脱毛を進めるためのポイントです。

医療脱毛のトラブルに関するよくある質問


医療脱毛は、脱毛効果が高い一方で、リスクやトラブルについての不安を抱える方も少なくありません。

ここでは、よく寄せられる医療脱毛に関する質問に対して、リスクの有無や実際の影響について詳しく解説します。

医療脱毛にはがんのリスクはありますか?

医療脱毛にはがんのリスクがあるかという疑問がしばしば寄せられますが、結論からいえば、医療脱毛ががんを引き起こすという科学的な証拠はありません。

医療脱毛に使用されるレーザーは、毛根のメラニン色素に反応し、毛を生成する組織を破壊する仕組みです。

このレーザーは皮膚の表層部分にのみ作用し、深部の組織や臓器に影響を与えるものではありません。

また、レーザーは紫外線とは異なり、DNAを直接損傷することもないため、がんの原因になることはないとされています。

医療脱毛を受ける際には、クリニックで使用される機器の安全性や、施術方法について医師からしっかり説明を受けることで、安心して施術を受けることができます

脱毛後に汗や臭いが増えるって本当ですか?

脱毛後に「汗や臭いが増える」と感じる方がいるのは事実ですが、実際には毛がなくなること自体が直接的に汗や臭いを増加させるわけではありません。

脱毛により、ムダ毛がなくなることで汗が皮膚上に留まりやすくなり、汗の量が増えたように感じることがあります。

しかし、汗腺そのものに影響を与えるわけではないため、汗の量が実際に増加することはありません。

また、脱毛によって臭いを吸収する毛がなくなり、強調されることもあります。

汗や臭いに関して気になる場合は、通気性の良い服を選ぶ、こまめに汗を拭くなどの対策をすることで快適に過ごせます。

脱毛後は肌が敏感になるため、適切なケアを行うことが大切です。

まとめ


この記事では、医療脱毛に関連するトラブルやその対処法や予防策について詳しく解説しました。

ムダ毛に関する悩みやコンプレックスを抱える方は多く、医療脱毛を検討する方は少なくありません。

しかし、施術部位のやけどや、効果が実感できないなどのトラブルも聞かれます。

トラブルに巻き込まれないためには、予防策を把握しておくことや、いざというときの対処法を心得ておくことが大切です。

医療脱毛を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

記事監修医師プロフィール

Willbe Clinic院長堀田 歩希

美容皮膚科医,慶應義墊大学医学部卒
慶應義塾大学病院、大手美容皮膚科での勤務を経て2021年独立。
日本レーザー医学会正会員。
効果と安全性を最重視したレーザー治療を提供。